国内の出生数が81万1604人となり、6年連続で過去最少を更新しました(厚生労働省2021年の人口動態統計の年間推計)。ただ、「少子化が問題なのは分かるけど、いろいろ怖くて、正直、出産に前向きになれない」――そんなdoors世代もたくさんいるのでは? これまで編集部では、「出産することが怖い」の中身を「お金」「出産」「子育て」の3つに分けて、専門家の方にアドバイスをもらいました。今回はキャリアアドバイザーの藤井佐和子さんに「職場」について聞きました。

前編 産休・育休 働く意欲をアピールできる報告&相談の仕方
後編 産休・育休 職場に迷惑が掛かる報告&余計な一言 ←今回はここ

産休に入るときのメール

編集部(以下、――) 前編では妊娠したときの報告の仕方を教えてもらいました。無事に引き継ぎも終わって、今度は産休に入るとき、職場にはどういった内容の報告をすればいいでしょうか?

藤井佐和子(以下、藤井) これも事実を共有することを意識してください。いつからいつまで休むのかが職場の方にとって必要な情報です。

―― 「ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません」とは書かなくていいですか?

藤井 そうですね。休むときはしっかり休むけれど、戻ってきたらまた皆さんと一緒に元気に頑張りたいことを伝えればOKです。出産以外にも病気や家族の介護など、長期間休むことは他の人にも起こりうることなので、チームで助け合えばいいんです。自分が元気なときは周りをフォローしてあげられると、自分が困ったとき、助けてくれると思いますよ。