通信制高校=引きこもりじゃない!

 皆さんは「通信制高校」と聞くと、どんなイメージがありますか?

 例えば「人とのコミュニケーションが苦手な人が行く」といったネガティブな印象を持っている人も少なくないと思います。

 私も少しそんなイメージを抱いていましたが、入学してみるとそんなことはありませんでした。授業はオンラインですが、生徒同士、Slack(スラック)で毎日コミュニケーションを取るし、スクーリングや課外授業でリアルに会う機会もあります。オンラインでもつながる仲間が一気に増えました

 中には「引きこもり」を経験した人もいたけど、実はみんな、自分のやりたいことをしっかり持っていただけ。ITやゲーム、プログラミング、ファッションなど自分の好きなことを追求するあまり、周囲になじめなかっただけなんだな、と感じました。いい意味で「キャラ立ち」している人が多いんです。

今もつながっている大好きなN高の仲間たち
今もつながっている大好きなN高の仲間たち

 私もN高の仲間と出会ったことで、視野が広がったし、同世代で豊富な専門知識を持つみんなを尊敬しています。今も同級生とは仲がよくて、それぞれの場所で頑張っている仲間たちと話すと大きな刺激をもらいます。

 N高は、私にとってもみんなにとっても「自分が羽ばたくために、自分のやりたいことをやれる場所」だったんです。

 次回は、起業を目指すきっかけとなったN高で学んだことをお話していきます。

取材・文/高橋奈巳(日経doors編集部) 写真/富樫さん提供、スタジオキャスパー