連載第5回では、冨樫さんが現在進めているベビテック分野の事業プランについて話を聞きました。「日本の育児をもっと便利に、安全に、ポジティブにする」ために、冨樫さんが注目しているベビテックとは?

「働く親」を助けるベビテック

 日経doors 読者の皆さん、こんにちは! 冨樫真凜です。

 今回は、私が取り組んでいるベビテック分野の事業についてお話ししていきたいと思います。「将来、子どもがほしい」と考えているdoors世代の皆さんに、「育児をサポートするテクノロジーがこんなにたくさんあるんだ!」と知ってもらえればうれしいです。

 私は、学生時代から現在まで、ベビーシッターをはじめ、育児に関わる活動や育児サークル、ボランティアに参加してきました。その中で、育児中の親御さんたちのリアルな悩みに触れ、「子育てをもっと安全に便利に、ポジティブにするようなサポートをしたいな」とずっと考えてきました。

 そこで今、準備を進めているのが、ベビテック分野のIoT製品のレンタル事業立ち上げです。ベビテックの開発が進んでいる欧米のサービスをリサーチし、「日本でも育児に活用してほしい」と思ったものを輸入して、展開していく予定です。

 現時点では、主に離乳食が始まる前の生後5~6カ月の赤ちゃんを持つ家庭をターゲットとして、授乳やミルクづくり、安全な環境をサポートするためのテクノロジーを提供していきたいと考えています。

 次ページから、働く親御さんたちが直面している育児の問題の一部と、それらを解決するベビテックの一例を紹介していきます。