おしゃれにはジャンルがあります。きれいめ、カジュアル、モードの3種類ははっきり分かれているわけではなく、時と場合によってミックスしたり、いろんなジャンルを楽しんだりできたら、「ちょっとおしゃれ」が可能になる。このコラムでは、モードごとにすぐに実践しやすいノウハウを毎月コーデとともにお届けします。

「黒で何が悪い」というのがカジュアル

 カジュアルのキーカラーは黒です。きれいめスタイルでは、黒は強い色なので、「キツく見せる」「怖くなってしまう」などと書きましたが、カジュアルをおしゃれに見せるのは黒。カジュアルをおしゃれに着たい場合は黒をたくさん使ってください。

 黒が強い色であることは変わりません。ただ、「キツく見せて何が悪い」と思っています。黒のパワーをあえて使うのが、カジュアルの魅力の一つです。

 「怖い」、あるいは「無難な色」くらいとしか思われていなかった黒が、今は意志のある、かっこいい色として立ち位置が変わってきています

 ただ、全身真っ黒にすると強すぎるのは確か。それはモードスタイルに任せておき、あくまでも日常をおしゃれに過ごすためのカジュアルスタイルでは、薄い色とセットで使って黒のよさを引き立たせましょう。

 写真のように、ベージュ、アイボリー、グレーと組み合わせるとOK。とにかく、「薄い色と黒を合わせる」と覚えておくと簡単です。特にベージュとアイボリーは、きれいめとカジュアルと両方のジャンルにとって王様的なカラー。いくら持っていても多すぎることはありません。