プログラミングができるってかっこいい

 転職時の肩書はディレクターでした。でも、当初から私には「プログラミングができるってかっこいい」という感覚があり、ディレクターでありながら、社内のエンジニアに頼んでプログラミングを教えてもらいました。手ぶらで「教えてください」と頼んだわけではありません。

 仕事って「面白い仕事」と「できれば誰かにやってほしい仕事」に分かれると思うんです。後者は具体的にいえば「ホームページのお知らせ欄の表示項目を3つから5つに増やしたい」とか、「デザイナーがデザインしたものを、サイトに実装する」とか……。エンジニアにしてみれば、コードが少し分かる人なら誰でもできそうな単純作業って、あまり魅力を感じないと思うんですよね。そんな作業を私が行う代わりに、プログラミングで分からない部分を教えて、と。

 私はエンジニアとしては初心者に毛が生えたぐらいのレベルでしたが、空いた時間に独自のサービス開発も始めました。ガラケーから好きな写真をアップロードするだけで、簡単にブラウザで見られるスライドショーができる、というサービスを自作したんです。

 3年半後、2社目を辞めた頃に、友達の紹介で会ったのが3社目となる会社の社長でした。