南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さん。お笑い芸人としての人気を維持し続けるだけでなく、ドラマ、舞台などで俳優としても活動しています。そんな山崎さんに、20代で始めたこと、30代で始めたこと、やめたことを聞きました。

【前編】 しずちゃん 背が高いというコンプレックス消したもの
【後編】しずちゃん ボクシングで気づいた相方や漫才への思い ←今回はここ

山崎静代(しずちゃん)
山崎静代(しずちゃん)
1979年、京都府生まれ。お笑いコンビ「南海キャンディーズ」のボケ担当。2004年、日本一の若手漫才師を決める「M-1グランプリ」で準優勝。その後多くのテレビ番組に出演し活躍の場を広げた。07年に始めたボクシングで、12年開催のロンドンオリンピックを目指した。現在はドラマ、舞台など俳優としても活動している

ボクシングとの出合いは「運命」

 「始めたこと」は、やっぱりボクシングですね。振り返ると、「出合ったのは運命やったんやな」としか思えません。

 最初は、「ダイエットになるかな」くらいの軽い気持ちだったんですよ。先輩芸人にボクシングをやっている人がいて、興味があったのでジムを見学させてもらったんです。そしたらもう「やりたい!」。すぐ入会しました。

 趣味のつもりで始めたボクシングでしたが、そこからがすごかった。テレビドラマでボクサーの役が入り、指導をしてくれた梅津正彦さん(ボクシング指導者、アクション監督)と仲良くなったので、ドラマ撮影が終わった後も一緒にトレーニングをしていたんです。

 その頃、ちょうど「2012年のロンドンオリンピックで、女子ボクシングが正式種目になる」というニュースがあって。あれよあれよという間に、「梅津さんがトレーナーをするから、一緒にオリンピックを目指す」という話になっていました。――急ですか?(笑)。でも本当に、そのくらいの流れだったんです。