宝塚歌劇団に15年以上在籍し、トップスターとして多くのファンを魅了してきた明日海りおさん。退団後は、舞台を中心に、ドラマや声優、バラエティー番組などで活躍しています。明日海さんが20代・30代で始めたこと、やめたことについて聞きました。
【前編】 元宝塚・明日海りお 退団時「やりきった」はなく寂しい
【後編】元宝塚・明日海りお 分かってほしいと思う自分嫌だった ←今回はここ
ピリピリする自分 嫌だった
宝塚でトップを務めていたのは20代後半から30代半ば。好きなことをしているのでつらいわけではないんですが、とにかく本当に忙しくて。そんな自分のことを、どこかで「分かってほしい」と思っていました。忙しいからと人に八つ当たりをすることはなかったんですが、本当に限界になってくると、ピリピリしたり、暗くなったり。そんな自分が嫌でした。
「すごく忙しくて、大変なんですよ」と自分から言う人って、あまり好きじゃないんです。だから、自分でそんなことは言いたくない。でも、大変さを少し察してほしい……。そんなふうにモヤモヤしていた時期がありました。