「お金の知識、リテラシーと経済的成功は直結している」と語るのは、個人資産10億円の元外資系ディーラーで、「お金の科学者」としてオンラインコミュニティー「サミーのファイナンスジム」を主催するミアン・サミさん。日本の教育現場では決して教わることのない「マネーの仕組み」について講義してもらいます。

10年後、貯金や資産はどれだけあるだろうか

 日経doors読者の皆さん、こんにちは。「お金の科学者」ことミアン・サミです。2020年1月号の特集「お金の『超・常識』2020年版」では、投資を通した資産形成についてお話をさせてもらいました(月5000円から始められる安全な「お金の増やし方」)。このアカデミーでは、お金に関する正しい知識を得て、実際に行動することで人生がどう明るくなるのか、その具体的な方法についてお話ししたいと思っています。

 皆さんは、日々の業務に追われて「今後どうなりたいか」をじっくり考える時間もないのではないでしょうか。毎日仕事を必死に終わらせて、家に帰ったらクタクタ。そしてまた次の日を迎えるという繰り返しになっていませんか?

 そうしているうちに、あっという間に10年がたっている。次のライフステージにいく段階になってから「この10年、いったい私は何をやっていたんだろう……。貯金もない、ただ会社のためだけに働いていただけだった……」と後悔する人のなんと多いことか。

 でも、ゴールを明確に描いて、そこに向けて行動してきた人は、同じ10年間でも飛躍的に成長し、投資だって成功しているはず。そういう人こそが、生きがいのある豊かな人生を送ることができるのです。

 皆さんは、「何かを達成したい」と思ったとき、どんなことでも共通する3つの要素があることをご存じでしょうか。