「お金」という教科は、日本の学校にはありません。しかし、生きていく上で、また自分が理想とする人生を送る上で必要不可欠なもの、それがお金です。このアカデミーでは「お金の科学者」ことミアン・サミさんを講師に迎え、「理想のライフスタイルをかなえるマネー学」について学びます。

日経doorsアカデミー 理想の人生をかなえる「マネー学」
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    理想の人生をお金に置き換えることから始めよう
  • 2
    成功する投資家に共通する「マインド」とは? ←今回はココ
  • 3
    投資は「原理原則」を知ることがすべて
  • 4
    自動的に資産を増やす「資産作り投資」とは
  • 5
    「楽しむ投資」は学びの自己投資
  • 6
    生涯賃金を劇的に増やす「教養投資」

個人資産10億円の元外資系ディーラーで、『毎月5000円で自動的にお金が増える方法』(かんき出版)などの著書がある「お金の科学者」ことミアン・サミさんに全6回にわたってお話を伺います。今回は投資に成功するために必要なマインドについて、です。

 日経doors読者の皆さん、こんにちは。「お金の科学者」ことミアン・サミです。

 ズバリ! 言ってしまいますね。こうしてお金の記事を読んでくださっているみなさんは、実は「以前もお金の記事を読んだけれど、実践できていない」という状況ではないでしょうか。

 世の中にはお金の記事がものすごくたくさんあるので、もしその情報を実践して、継続的に成功していれば、このような記事は読んでいないと思うからです。

 投資をしようしようと思いながら、まだ一歩も踏み出していない人も多いでしょう。

 投資の世界で最も信頼性が高く、実証されている現象があります。それは長期的に現金の価値が下がり続けるというものです。日本人で投資をする人が少ないのは、直近の20年間がデフレ(現金の価値が他の資産と比べて上がる現象)だったことも影響していると思います。デフレ下では、現金を持っていることが正しい選択だったかもしれません。ですが、ズームアウトして考えてみるとどうでしょうか。100年の歴史を見てみると、世界でインフレ(現金の価値が他の資産と比べて下がる現象)を起こしている先進国のなかで、日本はトップ3に入るんですよ

 ローマ帝国時代から、現金の価値が下がり続けるという現象は続いています。5万年もの人類の歴史を無視して、直近の20年間だけを見て行動をしてよいでしょうか。変わりゆく時代だからこそ、今後デフレが続いても、インフレになっても、どういう状態になっても儲けられる仕組みを選んでいく必要があるでしょう。

 投資はより良い未来のために現金を他の資産に移す行為です。みなさんと同じように、世界には70億人以上もの人が、「理想のライフスタイル」を目指して努力しています。それゆえ、たくさんの人、企業や国が現金を他の資産に変えていくことで、人類は進化をしてきました。つまり現金と比べて他の資産価値が上がるのは、経済の構造そのものなのです。

 そう考えると、現金のまま持っているよりも、ほかの資産に投資するほうが、長い目で考えると増えていくと思いませんか?