「3カ月以内には転職をしたいと思っていた人」「仕事をしながら地道に転職活動をしていた人」「退職をした直後にコロナ禍に遭遇した人」…。20~30代の女性が、コロナ禍の中で抱える転職事情は千差万別。けれど、それでも前に進んでいかなければならない私たちにできることは、一体何なのでしょうか。内的キャリア(やりがい・働きがい)重視のカウンセリングを得意とし、長期のキャリアアドバイスに定評のあるキャリアカウンセラーの錦戸かおりさんに、コロナ禍の中での転職について伺いました。

 有効求人倍率が減少し続けているとはいえ、転職サイトをのぞいてみると、コロナ禍の中でも求人が全くないわけではありません。けれど、今は先の見通しが立たない時代。この状況の中で実際に転職をすることは、賢い選択なのでしょうか。

 錦戸さんは、「会社員として安定して働けている環境にあるのなら、今の時期の転職は控えたほうが賢明。年内は様子を見て」と語ります。その理由は、大きく分けて2つ。

次のページからは、転職を控えたほうがいい2つの理由を紹介
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