試行錯誤の中、新たなニーズに合ったプランを展開

 コロナ禍による先の見通しが読めなかった3月下旬は、誰もが大きな不安を抱えていました。そこで、外出自粛の影響をダイレクトに受けた宿泊施設様に対して丁寧なヒアリングを続けることで、まず現状を把握し今後の運営方針を一緒に模索。私たちにとっても経験のない事態で宿泊施設様への配慮も十分とはいえない中、「テレワーク・デイユース」「部屋食」「露天風呂付客室」など、ユーザーの新しいニーズに合ったプランを打ち出し、トレンドを作ることに注力しました。

逆境の中、「テレワーク・デイユース」「部屋食」「露天風呂付客室」など新しいユーザーニーズに合ったプランを打ち出した(楽天トラベルトップページ)
逆境の中、「テレワーク・デイユース」「部屋食」「露天風呂付客室」など新しいユーザーニーズに合ったプランを打ち出した(楽天トラベルトップページ)

 さらに、4月上旬から中旬にかけての全国的な感染拡大により、医療機関での受け入れがひっ迫する可能性があることを受けて、「みんなの命を守るために レスキューホテルプロジェクト」を始動。新型コロナウイルスの感染拡大を防止し旅行業界の回復に寄与したい、そのために旅行サービスとしてできる限りのことをしたいという思いから、全国の宿泊施設様による軽症者、無症状者の受け入れを無償で支援する社会貢献プロジェクトを立ち上げました。まずは宿泊施設様にヒアリングを行い、全国で850軒、11万室以上から受け入れ可能という回答をいただくことができました。

 そこから、各都道府県の受け入れ条件の確認をしたり、宿泊施設様と引き合わせて受け入れ態勢の構築を現場でお手伝いしたり、さらには受け入れを表明されたことによる風評被害を防ぐための取り組みや、受け入れ後の通常営業に戻すための支援まで踏み込んで活動をしています。