このコロナ禍で私たちの働き方は大きく変わりました。20万部超えのベストセラー『転職の思考法』著者で就活クチコミサイト「ONE CAREER」を運営するワンキャリアの取締役の北野唯我さんは8月に『これからの生き方。』(世界文化社)を出版。北野さんがコロナ禍で感じたこと、考えたこと、doors世代に伝えたいことを聞きました。さらに、今後資本主義社会で生き抜くためにやるべきことやどういった人材が転職市場で求められるのかも詳しく教えてもらいました。

前編 北野唯我 「楽しくない仕事」を40年続けるのはつらい←今回はここ
後編 北野唯我 資本主義のラットレースから抜け出す方法とは

北野さんは今年8月に「これからの生き方。」(世界文化社)を出版/世界文化社提供
北野さんは今年8月に「これからの生き方。」(世界文化社)を出版/世界文化社提供

コロナ禍で生きやすくなった

日経doors編集部(以下、――) 北野さんはこのコロナ禍はどのように過ごされていたのですか?

北野唯我さん(以下、北野) 私個人としては、家にいることが多くなり、移動時間が無くなったので仕事に使える時間が増えました。その結果、パフォーマンスが上がって、自分のやりたいこともできるようになりました。生きやすくなったと感じています。私たち経営者の仕事というのは基本的に意思決定したり、アイデアから生み出したりする仕事なのですが、じっくり考える時間が増えて、生産性が上がったと感じます

―― 日経doors読者の中でも何かを考える時間が増えた事によって、これからの働き方についてや転職を考えた人が増えたようです

このコロナ禍で「生産性が上がった」と話す北野さん
このコロナ禍で「生産性が上がった」と話す北野さん