コロナ禍で働き方が変わった中、副業を始める人もいるのではないでしょうか。副業ライターをしているdoors世代の読者と、プロライターで著書に『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』がある小川真理子さんが、「ライターの楽しさとコツ」について対談しました。

ストレスなく楽しめる副業のきっかけは周りの声

小川真理子(以下、小川) Aさんは副業をするとき、なぜライターを選んだのですか。

Aさん(以下、A) お世話になっている方から「Aさんは文章をまとめる力があるからチャレンジしてみたら」と言われたのがきっかけです。友人からSNSの投稿を「おもしろい」と言ってもらえたこともあり、複数の人から言われるなら向いているのかな、と思いました。

小川 インタビューの仕事をしていると、本人は「当たり前」と思っていることが、他の人から見たら「強み」になっていることが意外と多いことに気づきます。周りの人の意見を聞くのはいいですね。ライターを仕事にして、良かったことはありましたか。

A 好きなことを仕事にしているうれしさがあります。もともと何かを調べて掘り下げることと、人の話を聞くこと、それをまとめることが好きだったので、ストレスなく楽しめています。小川さんはライターの仕事で良かったことはありますか?

小川 あります。普段、なかなか会えない方に直接お話を聞けることです。芸能人、文化人など旬の方へインタビューをして、本や記事にまとめることが多いのですが、旬の方の考え方をいち早くお伺いできるのは楽しいです。

 一般の方への取材も興味深いです。自分とは異なる環境で生きている方の話を聞くと、いろいろな気づきがあって、自分の人生の学びになります。

A 知識や学びが積み重なっていくのがうれしいのは、私もライターの仕事の楽しみです。お話を聞かせていただいた方の大事な思いを直接共有できるうれしさがあります。