自粛太りを解決するロードマップとは?

 ボディメイクに詳しい女性専門パーソナルジム「リメイク」代表の石本哲郎さんは、「5割以上など、運動量が減った状況は、入院に匹敵するようなもの。体力が落ちており、急に運動を始めようとしてもなかなか難しい。徐々に行うのがいい」と話す。

 専門家の取材から、編集部で「自粛太り解決のロードマップ」を作成した。ダイエット指導も行うパーソナルトレーナーの平田雄士さんは、「お腹を凹ませるなら、まずは呼吸と姿勢からアプローチするのがいい」と話す。猫背や反り腰だと、お腹がぽっこり出て見える。お腹に力を込めた呼吸や、背骨のラインを整えるエクササイズで、猫背や反り腰をリセットすることから始めよう。

 次に、体を動かしたい。「週に2回、ウオーキングか踏み台昇降を。ただ、ウオーキングはだらだら歩くのでは心肺機能を上げたり、筋肉へ刺激を与えたりする効果が小さいため、早歩きを意識してほしい」と石本さん。また、間食や夕食の糖質摂取量は少し減らす。次に体力が戻ったら、筋トレを週に2回加え、たんぱく質をしっかりとろう。

 「すぐにやせられそうだと、数日自己流で何も食べない断食を試したくなるかもしれないが、勧めない。今は免疫力を下げないために、バランスの良い食事と睡眠を心がけてほしい」と石本さん。

 どうしても断食したいなら、最近研究結果が次々に出ている「断続的ファスティング」を。中でも食事時間を制限する方法がやりやすい。詳細は、日経ヘルス8月号で紹介しているが、8時間、10時間、12時間で減量効果があるとされている。8時間に制限するほうが効果が高いが、12時間が最も無理がないだろう。12時間の場合は、朝の8時に食べたら、20時までに食事を終える。そこから始めてみよう。

 次ページから自粛太り対策の具体的なやり方について紹介する。