刻々と変わる状況の中、出勤する日が多くなったり残業時間が増えたりした人もいるでしょう。毎日くたくたなのに自炊なんてムリ! でも、ちゃんとしたものが食べたい!――そんな方におすすめの、20分ほったらかしで完成する鶏ハムレシピを紹介します。

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後編 1食100円&ほったらかし 絶品鶏ハムレシピ(後編)

 残業や久しぶりの出社で疲れた日の夕食は、コンビニおにぎりやカップ麺で簡単に済ませてしまう人もいるでしょう。でも、それだけでは物足りないし、夜中におなかが鳴ってしまいそう。そこで、一人暮らしをしている社会人2年目の会社員・加納志帆さん(管理栄養士)に、最近はまっている鶏むね肉のほったらかしレシピを教えてもらいました。加納さんのお気に入りは、鶏むね肉で作る鶏ハム(サラダチキン)。手軽に食べられてダイエットにも効く! とコンビニ総菜などでも人気の一品です。

スープに放り込めばできあがる

 「鶏むね肉をおいしく食べるには、低温でじっくり加熱するのがポイント。その性質を逆手に取ったレシピです。和風と洋風のレシピは仕事から帰ってすぐに鶏むね肉を調味料につけ、鍋に放り込んでほったらかしにしておくだけ。中華風は鶏むね肉を中華スープに放り込むだけ。疲れている日でもこれくらいならできるし、メイクを落としたりテレビを見ていたりしている間に、勝手にしっとりジューシーに仕上がってくれるんです。前日のうちに調味料と漬け込んでおけば、当日はお湯を沸かして入れればいいから、残業すると分かっているときは、前夜のうちに仕込んでおくこともあります」(加納さん)

 今回紹介するのは、「疲れて帰宅した日でも、これくらいならできそう」と思える、和洋中の3種類の味付けの鶏ハム。鶏むね肉は1枚300g前後とボリューミーだから、初日に半分食べて、残り半分を翌日の夕食やお弁当にアレンジするレシピも合わせて紹介します。1枚約200円の鶏むね肉で2日分のメインができちゃうから、ぜひトライしてみて!

●ポイント
・鶏むね肉は脂肪が少ないから下処理もカンタン
・下味を変えるだけで和・洋・中の3種類の鶏ハムが作れる
・耐熱ポリ袋のまま加熱・湯せんすれば鍋も汚れない
・鶏肉と一緒に野菜や卵をゆでれば、時短&栄養摂取できて一石二鳥
・たんぱく質をたっぷりとれば腹持ちもいいし、低糖質だからダイエットにも!
・鶏むね肉は100g60円前後だから節約効果も大
鶏むね肉の相場は1枚(約300g)150円~250円くらい
鶏むね肉の相場は1枚(約300g)150円~250円くらい
湯せんには100℃~120℃までOKの耐熱性の袋を使う
湯せんには100℃~120℃までOKの耐熱性の袋を使う
●献立
(1)洋風:レモン風味サラダチキン
  →【アレンジ】冷製塩レモンパスタ
(2)和風:和風鶏ハム
  →【アレンジ】レンジdeお手軽親子丼
(3)中華:中華ゆで鶏・油淋鶏風
  →【アレンジ】海南チキンライス