テレビや雑誌などで活躍中の伝説の家政婦で、この度『志麻さん式 定番家族ごはん』(日経BP)を上梓した志麻さんに、STAY HOMEでもクリスマスや年末年始の食卓に華やぎをくれるパーティー料理を教えてもらいました。

 例年なら、クリスマスや年末年始は、家族や友人とレストランで楽しく集まっていた人も多いはず。けれど、今年は大勢で外食を企画するのが難しい。それなら自宅でアットホームに楽しんでみませんか? 『志麻さん式 定番家族ごはん』(日経BP)を上梓したタサン志麻さんが、簡単なのに豪華でおいしいパーティーレシピと共に、フランス流のパーティーの楽しみ方をお話してくれました。


「ながら調理」でホストも一緒に楽しむ

 フランスでは家に人を招いて食事をすることも多いのですが、予定の時間に伺うと、まだ料理が始まっていないということも日常茶飯事。一緒に買い物をするところからスタートする、ということさえあります。かといって、ホストがひとりでキッチンにこもり、ずっと料理しているということもありません。その秘密は、煮込みとオーブン料理にあります

 煮込みもオーブン料理も、時間はかかりますが、実は仕込み自体はパパッとできてしまいます。準備できたものを火にかけたりオーブンに入れたりしたら、あとは待つだけ。その間、ホストは集まった友人たちとワインを飲みながらおしゃべりをしています。時々はキッチンに戻って鍋の様子を確認しますが、せわしなく働き続けることはありません。

メインまで1時間以上待っても焦らない!

 料理ができるまでは、ハムやサラミ、簡単なおつまみやサラダを出します。メイン料理が食卓に並ぶまで、1時間以上待つこともありますが、ホストは焦らないし、集まった人も時間を気にすることはありません。待つことも食事の楽しみのひとつ。初めてこの光景を目の当たりにしたときは驚きましたが、同時に、素敵だと思いました。

 今回紹介するパン・ド・ヴィアンドも、仕込んだら放ったらかしにできる料理。「オーブンはハードルが高い」と敬遠している人も、ぜひ挑戦してみてください。耐熱皿で焼き上げたら、そのまま食卓へ。お皿に取り分けるところから、みんなでワイワイガヤガヤと楽しんでもらいたいです。

タサン志麻さんが上梓した『志麻さん式 定番家族ごはん』(日経BP)
タサン志麻さんが上梓した『志麻さん式 定番家族ごはん』(日経BP)