1 タスク報告をしよう
→チームの仕事を見える化、リーダーは優先順位をつけてあげて
毎日会社に行って、8時間働けばお給料がもらえる。それが当たり前の日本社会において、在宅勤務だとサボっている人がいないかと不安になる人もいると思います。そんな方にお勧めなのが、毎日業務開始前にその日のやるべき仕事を、業務終了後に実際にやったタスクを報告してもらうということ。
私の場合、例えば
「日経doors連載記事執筆3時間、取材1.5時間、教材作成3時間、メールの返事0.5時間、(下記は時間があれば)動画撮影1時間、note2時間」
というような形で、箇条書きでチーム共有のslackに送ります。
報告は、細かすぎず10分単位ぐらいでできる量にすることが大切。業務終了後にも、同じように「連載記事執筆4時間、……」と実際に行ったことを報告してもらいましょう。グーグルカレンダーでスケジュール共有することもお勧めです。
2 月のタスクを洗い出そう
→何のための仕事かを話し、モチベーションアップにつなげる
月末に、「タスクの洗い出し」をしましょう。そして翌月のタスクとして、「何に」「何時間」充てるかを決めます。
ここでリーダーがすべき重要なポイントは、翌月のタスクは部下である本人と決めること。本人の意向なども踏まえた上で、今の会社状況でマストな項目を伝えることによりモチベーションをアップしてもらいます。だからといって、予定の決めすぎは禁物。他の人の手伝いといった、想定外の時間も加味しておくことでパンクを防ぎます。
さらに、今の仕事は「何のための仕事」かを部下と共有しましょう。人は「流れ作業だし、意味がない」と思うと、途端に効率が下がります。仕事の全体像が見えているのはごく一部の人だけ。それが見えているリーダーは部下に、社会的状況や会社の状況を踏まえて伝えましょう。
3 仕事の「最初から最後まで」をイメージさせよう
→最終到達地点の共有が大切
全体のスケジュールやプロジェクトの最終到達地点を共有しましょう。仕事は細分化すると、「作業を見積もりする時間」「締め切り」「成果物のイメージを決める」……など、工程はさまざまです。
ここで大切なのは、「分からないところは積極的にリーダーに聞く」こと。そしてリーダーは「誰もが分かるように、完成イメージに近い資料などを用意しておく」ことです。百聞は一見にしかず。
4 リーダーは「リマインド」が大切
→リーダー自身にも締め切りを課そう
締め切りを守れない人や、締め切りが過ぎていることを指摘されない限り放置する人が、この世には残念ながらいます。リマインドする際は、できない場合の猶予を残しておきましょう。「小さな子どもがいて仕事が思うように進まない」「在宅だとついサボってしまう」人もいることを、忘れずに。
リーダーは、確認作業はすぐに行い、放置しないこと。リーダーや上司が確認作業に1週間取られると、締め切りを破り始める人が出てきます。リーダー自身にも締め切りを課せば、その場が引き締まるはず。もし締め切りを過ぎてしまったときは、きちんと謝る。そうすることで、在宅勤務をする上での良いコミュニケーションが生まれてきます。