5 在宅ワーク、誘惑に負けないために

→仕事の意義に立ち返ってみよう

 まず、嘘をつかないでくださいね。一度ついた嘘は、信頼関係を壊します。「昨夜映画を見たので、朝寝坊して3時間しか仕事をしていません」と正直に言いましょう。そして報告を受けたリーダーや上司は、「アハハ」と笑い、「あすはその分頑張ってもらわないとね!」と言えるぐらいの関係性をつくっておきましょう。

 私はダラダラしないために、1日の自分の仕事の作業見積もりを作り、集中力を高めるために音楽を聴いています。例えば、作業見積もりが2時間だとしたら、集中力を高める効果のある音楽(再生時間が2時間ぐらいあるもの)をYouTubeで聴き、時々残り時間をチェックしながら、「あと1時間しかない!」とプレッシャーをかけます。

 そして大事なのは、「この仕事が誰のためにあるのか」「やりがいは何か」といった仕事の意義に立ち返ること。考えても考えても答えが分からないなら、あなたのキャリアのために転職してもいいと思います。

6 全体像を見失わないために

→リーダーは、進捗を共有する

 リーダーは、どんな状況かを時折報告し「今、ボールを誰が持っているか」を明確にし、進捗共有をしましょう。「あれは今どうなっているのかな?」といった認識のずれの確認や、スケジュール進行の変更ができます。

 笑下村塾で例えるならば、

 「5月25日までに動画編集(田中)、26日までに修正依頼(たかまつ)、27日に修正済み動画納品(田中)、27日ゲストに動画確認依頼メール(相川)、30日公開予定(田中)」といった形です。

 「誰かが進めているだろう」とみんなが思っていたけれど、実は止まっていた……というプロジェクト、ありませんか? リーダーの率先した共有が大切です。

7 会議を詰め込み過ぎないようにしよう

→無駄な会議は全員を不幸にします

 会議はクリエーティブのためだけに行ってください。一人でできないことの相談やアイデア出しの場にするなど、有効に使いましょう。

 アイデア出しも一からするのではなく、事前に複数人が書き込める共有ファイルなどを使い、会議前にアイデアを出した上で話し合いに望むなど、効率的に。

8 経営シナリオを伝えよう

→共有することでモチベーションアップに

 特に今は、「会社の経営シナリオが分からない」と不安だと思います。私の会社「笑下村塾」でも、新型コロナウイルス感染症の影響を大いに受け、スタッフと話し合い、会社から支払う給料を半額にさせてもらいました。半年後に給料を見直すことを決め、「純利益がいくらなら、給料をいくらに上げる」といった細かいことも、すべて話し合って決めました。

 この状況が半年続いた場合、1年続いた場合、2年続いた場合などについて伝え、みんなで共有しましょう。そうすると、スタッフ一人ひとりが自分の人生設計をしやすく、「聞いていた話と違う」「裏切られた」――、とならないはずです。

 これはコロナ禍の現在だけに限りません。「給料がどうしたら増えるのか」といった仕組みを分かっていた方が、モチベーションは確実に上がります。会社の規模により変わりますが、会社の経営シナリオ、事業見込みや目標値を3パターンほど(通常時、目標値、好成績時など)つくり、共有することが大切だと思います。


 在宅勤務で仕事の効率をアップすることができれば、これから先、副業や勉強などいろいろなことに挑戦しやすくなるはずです。ぜひ実践してみてください。

文/たかまつなな