3.電話をしよう
世の中には、ありとあらゆる電話の相談サービスがあります。当事者になったときに、「どんなところに電話すればいいか事前に調べておく」「誰かを助けるために実際に電話してみる」ことが大切です。「寄付などお金を出す余裕はない」「大きな行動なんて、できない」――。でも、報告や相談なら気軽にできませんか。
□道路の穴や、ガードレールの破損、動物の死骸、落下物があるときは、【道路緊急ダイヤル(#9910)】に連絡して、事故を未然に防ごう。
□家の近くで、虐待の疑いや食事に困っている子どもがいたら【189(いちはやく・児童相談所虐待対応ダイヤル)】に電話をかけよう。
□被災地への電話が混雑でつながらない場合もある。そんなとき、【災害用伝言ダイヤル171】ならつながりやすい。安否確認の伝言を登録・確認できる。インターネット版の【災害用伝言板(web171)】もある。
4.自分の町のことを調べよう
知らないだけで、自分が住んでいる地域でできることはたくさんあります。地域とつながっておけば、災害があったときも安心して対処できます。自分の住む町のことを調べて行動してみましょう。
□自分の住む町に関心を持ち、「自治体の運営」や「税金の使われ方」を調べてみよう。改善してほしい点があれば、役所に連絡・議員に陳情してみよう。
□地域のボランティア活動を調べ、参加してみよう。やりがいもあり、地域の課題も分かるはず!
□近所の「子ども食堂」を調べよう。経済的に余裕のない家の子どものために、食事を提供している。地域交流や子どもの見守りの場でもある。
5.寄付しよう
寄付は、お金だけではありません。寄付にもいろんな種類があります。どこでどんな寄付を募集しているのか調べてみましょう。
□髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」をしよう。切った後の自分の髪の毛が、病気で髪の毛がなくなった人のウィッグ(かつら)になる。
□衣服、本、家具など、使わないものは寄付しよう。災害や紛争で苦しむ人を助けられる。「どこ」に「何を」寄付すればいいか、調べてみよう。
□まだ食べられる缶詰、冷凍食品、野菜などの食品が余ったら、フードバンクに寄付しよう。食品ロスの削減と困っている人の助けになる。
私の会社「笑下村塾」では、SDGsについて、全国の学校へ出張授業、企業向けに研修を行っています。その内容を書籍(『お笑い芸人と学ぶ13歳からのSDGs』)にしました。
その中に、「今日からできるSDGs100のアクション」という項目があります。もっと知りたいという人は、ぜひご一読ください。
SDGsは、17個の目標です。目標は、達成しないと意味がありません。達成させるための行動を、起こしてみませんか。
文/たかまつなな