充実した人生を送るためには、時間と心のマネジメントをすることが大切です。1万人以上のビジネスパーソンに時間管理術やコーチングを提供してきた山本武史さんに、ポテンシャル(潜在能力)を引き出すタイムマネジメントとメンタル強化メソッドを解説してもらいます。

ポテンシャルを引き出す 時間と心のつくり方

 こんにちは、タイムマネジメントコーチの山本武史です。連載1~3回目までは時間の使い方を解説してきましたが、今回からは、メンタルを健康に保ちながら充実した人生を送るために、悩んだときに役立つ「考え方」や「行動」のコツをお伝えしていきます。

 今日取り上げるのは、次のお悩みです。

【悩み】
人と自分を比較して劣等感を抱き、「この人は自分よりも短期間で結果を出している」「あの人は会社の目標を達成できているのに、私は努力してもできていない……」と考えて落ち込んでしまいます。人との比較をやめ、劣等感を抱かないようにする方法はありますか?

劣等感を抱くこと自体は、悪いことではない

 この悩みについてまずお伝えしたいのは、人と自分を比較することや、劣等感を抱くこと自体は、「悪いことではない」ということです。むしろ自然なことといえます。なぜなら私たちは、学校でも優劣を評価されてきましたし、社会人になってからも、人事考課により個人の能力を査定されるのが当たり前の環境で暮らしてきました。人と自分を比較せざるを得ない環境に身を置いてきたので、誰かに劣等感を抱くこと自体は、当然といえます。また、劣等感を抱くからこそ「頑張ろう」と意欲が湧くので、決して悪いものではないのです。

 ですから、ここで修正したほうがいいのは、人と自分を比べて落ち込み、劣等感を抱くこと自体ではありません。その根底にある、次のような考え方を修正する必要があります。

人との比較や劣等感との付き合い方を解説します
人との比較や劣等感との付き合い方を解説します