「プレゼン当日、急な腹痛に見舞われてトイレに駆け込んだ」

 「仕事でトラブルがあると、おなかのあたりがチクチク痛む」

 「不規則な生活をしているせいか、どうにも便秘気味だ……」

 誰しも一度はこのような経験があるのではないだろうか。胃腸の動きは、自律神経のバランスによって支えられているため、心身のストレスがモロに出る臓器といえるかもしれない。あなたの胃腸は今、どのくらいお疲れモードなのか。早速だが、ここであなたの胃腸疲労をチェックしてみてほしい。

【胃腸疲労チェック表】

□胃の不快な症状(胃もたれ・胃痛・胸やけ・ゲップなど)がある
□すぐおなかいっぱいになったり、気持ち悪くなったりする
□おなかの不快な症状(腹痛・下痢・便秘・おなかの張りなど)がある
□上記の症状は、午前中や重要な仕事の前によく起きる
□排便時、「バナナ型の便がスルっと出る」ことがあまりない
□毎食おなか8分目以上食べている
□食事の時間や内容が不規則になりがち
□アルコール・カフェイン・炭酸・辛いものをよく食べる
□風邪薬や痛み止めなどを常用している
□ストレスを感じることが多い

 チェックが半数以上ある人は、かなりお疲れモードかもしれない。このまま気温の高い夏に突入すると、自律神経が乱れ、ますます食欲のムラが激しくなったり、脱水状態になったりして、さらに胃や腸を疲れさせてしまう可能性も。

おなかいっぱいになるまで、つい食べてしまう
おなかいっぱいになるまで、つい食べてしまう

 胃を表現する言葉に「むかつく」「チクチクする」「もたれる」「荒れる」などさまざまあるのは、それだけ胃が、いろいろなかたちで症状を自覚させてくれているから。そして、胃とつながっている腸は、胃の状態をダイレクトに引き継ぎ、「おなか」という部位全体で疲労アラートを出し続ける。

 胃腸のそのアラートを、私たちはどう受け取り、パフォーマンスを上げるために、どう付き合っていけばいいのだろう。