英語をしっかり学びたくても、留学するとなると時間もお金もかかる。ましてや今は、コロナ禍で留学も難しい……とはいえ、家でテキストに取り組む地道な勉強は先が見えずになかなか続かない――そんな英語迷子の人におすすめなのが、今話題の「英語日記」だ! 手軽に始められ、自分が話したい英語を話せるようになる、新しい英語勉強法。講師は、Amazon本総合人気度ランキング1位の大ヒット『英語日記BOY』の著者、デザイナー兼イラストレーターの新井リオさん。読後に、あなたは日記を始めたくなるはず!
日経doorsアカデミー 英語日記BOY新井リオのコスパ最強英語勉強法
日経doorsアカデミー 英語日記BOY新井リオのコスパ最強英語勉強法
日経doors読者のみなさん、こんにちは。『英語日記BOY』の著者で、デザイナー、イラストレーターの新井リオです。
前回の記事「話題の英語勉強法 お金をかけない『英語日記』の書き方」では、英語の教科書のフレーズを使うのではなく、「いつか自分が使いそうなリアルな英語フレーズ」を作るために、英語日記を書くポイントを紹介しました。今回は、そんな英語フレーズの例文を集めるワザについてお伝えしていきます。
和英辞書を使って直訳しない
「いつか自分が使いそうなリアルな英語フレーズ」をつくるには、日本語のフレーズを英訳することから始めます(第1回「話題の英語勉強法 お金をかけない『英語日記』の書き方」では、英語日記の書き方を詳しく説明しました)。その際、一般的には「和英辞書」を使うのは当然だと思うかもしれません。でも、僕はあえて「和英辞書を使わないこと」をおすすめしています。
例えば、
「明日、ユウタと遊ぶ約束がある」
というフレーズを英語で言いたいとします。和英辞書を使って「約束」という単語を調べてみると、「appointment」という言葉が出てきます。この単語を使ってみると……
「I have an appointment with Yuta tomorrow.」
実は、この英文は不自然なんです。なぜなら、「appointment」は、日本語でいう「アポ」と同じで、美容院やレストランの予約といったビジネス的な場所における1対1の約束の意味で使われるから。気軽な友達との約束という意味ではあまり使いません。
「和英辞書」を使うと、必然的に「一単語:一句」で調べることになるので、文章全体を通してみると不自然になってしまう可能性があります。では、和英辞書ではなくて、何を使うか。