日経doors読者のみなさん、こんにちは。『英語日記BOY』の著者で、デザイナー、イラストレーターの新井リオです。
前回の記事「話題の英語勉強法 お金をかけない『英語日記』の書き方」では、英語の教科書のフレーズを使うのではなく、「いつか自分が使いそうなリアルな英語フレーズ」を作るために、英語日記を書くポイントを紹介しました。今回は、そんな英語フレーズの例文を集めるワザについてお伝えしていきます。
和英辞書を使って直訳しない
「いつか自分が使いそうなリアルな英語フレーズ」をつくるには、日本語のフレーズを英訳することから始めます(第1回「話題の英語勉強法 お金をかけない『英語日記』の書き方」では、英語日記の書き方を詳しく説明しました)。その際、一般的には「和英辞書」を使うのは当然だと思うかもしれません。でも、僕はあえて「和英辞書を使わないこと」をおすすめしています。
例えば、
「明日、ユウタと遊ぶ約束がある」
というフレーズを英語で言いたいとします。和英辞書を使って「約束」という単語を調べてみると、「appointment」という言葉が出てきます。この単語を使ってみると……
「I have an appointment with Yuta tomorrow.」
実は、この英文は不自然なんです。なぜなら、「appointment」は、日本語でいう「アポ」と同じで、美容院やレストランの予約といったビジネス的な場所における1対1の約束の意味で使われるから。気軽な友達との約束という意味ではあまり使いません。
「和英辞書」を使うと、必然的に「一単語:一句」で調べることになるので、文章全体を通してみると不自然になってしまう可能性があります。では、和英辞書ではなくて、何を使うか。