日経doors読者の皆さん、こんにちは。『英語日記BOY』著書で、デザイナー、イラストレーターの新井リオです。

 この連載では、僕自身が5年間実施し、留学せずとも英語が話せるようになった方法、「英語日記」を紹介してきました。これまでの記事では、自分で「英語日記」を書くことで「いつか自分が言いそうな英語フレーズ」を蓄積し、日本にいながら「まるで留学をしているような気分」で英語力を身に付ける方法についてお伝えしました。

 「え、でも……英語を話すには、まず英単語をたくさん覚えないといけないでしょ?」と感じる人もいるのではないかと思います。そこで今回は、僕が英語初心者だった頃、1~2年ほど取り組んでいた、最も効果的な「英単語帳」を自分で作る方法についてお伝えします。

英語日記BOY/「LINE」を使った/最強の英単語帳の作り方

既存の英単語帳を覚えても、身に付かない

 英語を勉強するときに、皆さんがよく手にするのが、単語が2000語くらい載った市販の英単語帳ではないでしょうか。僕自身も、大学受験のときには市販の英単語帳を手にして、難しい英単語を熱心に覚えました。試験で点数を取るためには役立つのですが、いざ、実際の生活で話そうと思っても、なかなかスムーズに言葉が出てきません。

 例えば、旅行先で駅員さんに「○○に行きたいのですが、どこで降りればいいですか?」と聞く場面があるとします。「降りる」を英語で瞬時に言えるでしょうか。また、「トイレットペーパーがなくなった」という日常生活のつぶやきや、「○○ちゃん、試験が受かるように祈っているよ」といった友達とのやりとりなども、英語でなかなかすぐに出てきません。

 では、どうしたらよいのか。そう考えたときにたどり着いたのが、手元にあるスマートフォンのアプリ「LINE」を使って、自分オリジナルの英単語帳を作る方法です。

 これで僕は、劇的に「必要なフレーズ」を頭に入れられるようになりました。英語初心者の方には、ぜひ試していただきたい方法です。

 では、次ページから詳しくお伝えしていきますね。

英語日記BOY式<LINE英単語帳の作り方3ステップ>1.LINEに2つのトークグループをつくる/2つのグループの名前は? どう使い分ける?/2.「英語で何て言うんだろう」と思う言葉をメモ/メモするときのポイントは?/3.調べて「フレーズストック」に書き込む/調べるときに使うサイトは? 書き込む内容は?