「週に3日出社、週に2日在宅勤務」が理想

 ウェブ会議やアポイントなど耳を使う業務が多い私にとって、骨伝導のヘッドセットも欠かせないアイテム。鼓膜に負担をかけ過ぎず、音楽を聴いていても周囲の音がクリアに聞こえるので重宝しています。ウェブ越しのクリック音は意外と相手に伝わっていることが分かり、静音仕様のマウスも購入。より効率化を図るため、モニター購入も視野に入れています。

愛用している骨伝導ヘッドセットと静音仕様のマウス
愛用している骨伝導ヘッドセットと静音仕様のマウス

 満員電車による通勤時間が片道1時間かかっていたので、今は通勤ストレスがなく、朝の集中力が高まっている時間を業務に充てられることで、とても貴重な時間を確保することができています。労働時間に変化はありませんが移動時間が減った分、より生産的に頭を使えるようになったと感じます。自宅のリラックスした環境で行うからか、オンライン商談や面接も身体的に疲れるということがありません。準備すべきところにフォーカスができ、集中して考える時間が心地よく、新しい発想が生まれそうな気配にワクワクしています。

 個人的には、週に3日出社、週に2日在宅勤務のワークスタイルが理想。完全リモート期間が終わっても、オフィスのほうが進めやすい仕事と在宅のほうがはかどる仕事とをうまく使い分けをしながら、業務を進めることができたらいいなと思っています。


 後編では、コロナ禍前よりも活発になった社内コミュニケーションや業務後の気分転換について聞いていきます。

取材・文/加藤京子(日経doors編集部) 写真/稲垣純也(1ページ)、櫻井さん提供