doors世代のリアルな在宅勤務生活に迫る本連載。第1回は、人材サービス会社・アールナインで働く櫻井瑛里さん。後編では、環境変化の不安や戸惑いから生まれた社内朝活とコロナ禍前よりも活発になった社内コミュニケーション、業務後の気分転換について聞いていきます。

上 入社2年目でコロナ禍 曜日ごとのタスク管理でメリハリ
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雑談チャットから、社員の半数が参加する朝活が誕生!

 私には同期が2人います。これまでは仕事の担当も部署も違い、お互いにあまり干渉をしていなかったのですが、今では同期の存在が心の支え。生活スタイルが似ていてコミュニケーションを取りやすいこともあり、ビデオ会議のZoomや業務管理ツールのChatworkを使って定期的にオンラインランチをしたり、仕事中に雑談や相談をしたりする機会が増えました。

■櫻井瑛里さんのオンライン商談のノウハウに関する記事は、
入社2年目でコロナ禍 曜日ごとのタスク管理でメリハリ
<「カラオケアプリとマイクで歌って発散するのが日課です」>DATA/主な業務:営業・新卒採用/在宅勤務の必須品:骨伝導ヘッドセット/リフレッシュ法:スマホアプリでカラオケ

 社員同士のコミュニケーションは雑談チャットとオンライン朝活を実施することで、今ではコロナ禍以前より密になっているように思います。新型コロナの影響で4月からの完全テレワーク移行直後、「さみしい」「コミュニケーションが減る」といった声が社内で上がりました。私自身も4月中ごろまでは、一人暮らしの孤独感や不安も大きかったです。自分が不安に思っていることは、きっと後輩も不安に思っているはず。孤独を感じたときは仕事仲間や先輩・後輩に連絡を取るようにしていたのですが、仕事の相談にかこつけて密に連絡したり、「チームのコミュニケーションをもっと取りませんか?」と提案したり、意図的に自分から動きました。

 朝活は去年からリアルの場で行っていましたが、社員間のコミュニケーションを活発にする対策として、広報、総務の先輩と私の3人でオンライン朝活「アールナイン専門学校」を立ち上げました。気軽にテキストで社内交流できるツールとして、雑談チャットという場があったので、「アールナイン専門学校」の立ち上げには雑談チャットをフル活用。社員全員を対象にした自由参加の活動で、さまざまな特技を持つ有志がオンラインで登壇します。資料を作る人もいれば、資料はなく口頭で進める社員もいて、テーマもスタイルも自由。4月は週2回・2コマ単位で行い、コミュニケーションの問題が解決されてきた5月以降は週に1回行っています。