コミュニケーションもリフレッシュも思い切りよく!

 外出自粛期間中のコミュニケーションは、業務後は友達とSNSやLINE、業務中はTeamsのチャット上で交流しています。ただ、チャットだと深いところまで意思の疎通がしにくかったり、チャットの返信に時間がかかってしまったり、集中したい業務が進まないときも。業務が滞ってしまう場合は、チャットからすぐに音声会議に切り替えるように工夫しています。

 コミュニケーションは、難しい部分がありますね。チャットや業務の優先付けなど、顔を知っている社員同士は対面のときと大きく変わりませんが、お客様の場合は顔出しを希望しないケースもあります。相手の状況に合わせて対応していますが、そうしたときの反応は読みづらいです。

 会社全体として、チャットマナーや部会議のマナーを、どこまで共通化していくべきかということも課題。テレワークに慣れない社員からは、質問や話しかけるタイミングが分からないという悩みの声があります。業務とは直接関係ないところでは、リフレッシュをする時間やエアコンをつけるタイミングが難しいとか、日常の細かい部分でピンポイントに悩みが発生しているようです。テレワークにより光熱費がかかるので、気にしている社員は多い印象を受けました。

 気軽な質問や相談がとてもしにくくなったというのは、私自身も感じています。私の対処法としては、共有スケジュール上の予定や在席状況を確認し、相手がウェブ会議中でないときを見計らってチャットをしたり、予定は気にせずいったんチャットを出して手が空いた時間に会議をしてもらったり。立ち止まって質問できないと業務が遅延してしまうので、思い切りの良さが大切です。

 個人的な部分では、今は環境的に残業がしづらいですね。残業する文化がいいかどうかという点もありますが……。業務の質は変わっていないけれど、仕事量が大きく増えたときに柔軟にさばけるかどうか心配なところがあります。自宅だと集中できる半面、家族との兼ね合いや家事もあります。もし今後、テレワークがより本格化するのであれば、もう少しオフィスと同じ環境で照明をそろえたり、オフィス仕様の椅子をそろえたりということも必要になるかもしれません。

 これまでに経験のないさまざまな困難や課題が出てくるかと思いますが、ちょっとしたルーチンを見つけるだけで視点が切り替わります。どうしても集中できないときは、自分の好きなことを優先する時間を持つのも手。私は煮詰まったときに散歩をするのですが、コミュニケーションにおいても、自分のリフレッシュにおいても思い切りの良さが大切だと感じます。テレワークだからちゃんとしなきゃと思って、集中できていないのにパソコン作業をやり続けるとか、だれも見ていないからこそしっかりしなきゃと自分を追い込みがちですが、その状態でいいアウトプットを出すのは難しい。気持ちを上手に切り替えて、負の連鎖はないようにしたいですね。

※取材は5月19日に実施

取材・文/加藤京子(日経doors編集部) 写真/稲垣純也(1ページ)、宇留野さん提供