doors世代のリアルな在宅勤務生活に迫る本連載。第5回は、サイバーエージェントでビジネスコースの新卒採用を担当している坂上沙織さんです。同社では、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、今年217人もの新入社員がフルリモートで研修を実施。現在、内定者研修もオンライン実施しています。新卒入社3年目にてマネジャーとしてメンバーを率いる坂上さんに、初の試みとなったオンライン研修での進行の工夫や、リアルなテレワーク&ライフを聞きました。

初めてのオンライン採用 PDCAを回しながら手法を改善

 私は、採用戦略本部の新卒採用チーム・マネジャーとして、内定者研修やインターンシップの設計・運営を主に行っています。全社的に、働き方がフルリモートに切り替わったのは3月30日。6月から7月中旬はフルリモート態勢をいったん解除し、毎週月曜だけ全社員が一斉に在宅勤務をする「リモデイ」(リモート・デイの略から命名)が導入されました。新型コロナウイルスの感染が再び拡大したことにより、7月中旬以降は原則的にテレワークで仕事をすることを推奨されています。

“通勤時間が減ったことで、思考整理とインプットの時間が増えた”<DATA>主な業務 新卒採用、内定者研修/在宅勤務の必需品 スマホホルダー、タンブラー/リフレッシュ法/香りグッズ、フェイススチーマー

 私も基本的には在宅勤務で、大規模なリモートでのインターンシップなどで、運営のために必要なときだけ出社。社内のミーティングや通常の面接はオンラインで実施し、出社日は今のところ多くて週2日ほどです。今携わっているのは、主に夏のインターンシップに参加してくれた学生の対応やヒアリング。その他、特に優秀な約20人が参加する選抜型のインターンシップ「DRAFT」の合宿に向けた設計や内定者研修の設計など、新卒採用に関わる複数の業務を同時進行で進めています。

 人事は人とのコミュニケーションが大切な仕事で、通常は対面で行う仕事がほとんどです。3月末にフルリモートになる前の週から、必要な備品を家に持ち帰るなどして少しずつリモートワークへの準備を進めていました。準備期間があったため大きな混乱はなく比較的スムーズにいきましたが、オンラインでの新卒採用活動は会社にとっても初めての試み。新卒採用には現場社員にも協力してもらっていますが、メインで動いているビジネスコースの新卒採用メンバーは6人ほどしかいないので、役割を分担して密に連携をしています。

 初めてのことが多い中で、「まずは一度やってみる」ことを心掛けています。やってみて分かることも多いので、手探りでも実際に行ってPDCAを回し、やり方を改善しながら進めています。