doors世代のリアルな在宅勤務生活に迫る本連載。今回登場するのは、在宅勤務と派遣先企業のオフィス勤務を組み合わせて働くリクルートスタッフィングの濱崎奈恵さん(26歳)。多様な働き方を推進するリクルートスタッフィングでは、派遣スタッフのテレワーク実施率が、1%(2020年1月)から約50%(同年5月/東京23区内では約60%)へと大幅に増加。濱崎さんへの取材を行った11月現在も、「継続して3~4割がテレワークを取り入れた働き方をしています」(同社広報 久保田茂寛さん)と言います。連載最終回では、柔軟な働き方を求めて、勤務時間が不規則な飲食業から事務職の派遣スタッフへとキャリアチェンジした濱崎さんのテレワークスタイルを紹介します。

月3~4回、新たな業務を教わるために出社

 今年9月から、医療系人材サービス会社(派遣先企業)の事務職として働いています。週5日のフルタイムで、在宅勤務が中心。オフィスには、新しい仕事内容を教えてもらうタイミングで月3~4回出社しています。

 現在の派遣先で仕事を始めて最初の2週間くらいはオフィスに出社し、社員の方から直接業務を教えてもらいました。その後は、会社支給のPCを使用した在宅勤務に移行。1日の業務の流れや作業ルールはある程度決まっているので、始業時に社員の方から作業内容を割り振ってもらい、チーム内で連携しながら作業をします。医療系の内容ということもあり、医薬品の効能や副作用など、私一人ではまだ判断できないことも。普段5~6人のチームで仕事を進めているのですが、分からないことはTeamsのチャットやオンラインツールを活用しながら、その都度解決しています。

 対面ではまだお会いしたことがない人も多いにもかかわらず、チャットで質問をすると親切に教えてくださるのでとてもありがたいです。1日約200件もの書類を扱うため、データ入力の速さと正確さが大切で、私の作業が滞ってしまうと次の作業が止まってしまいます。勤務中はできるだけ手が止まることなく多くの作業ができるよう、入力の画面を5~6個同時に立ち上げながら効率的に入力作業をしています。また、テレワーク中は物理的な距離があるので、チャットやメールのレスポンスはできるだけ早く返信するほか、作業報告はチャット上でこまめに行い、チーム全体の仕事がスムーズにまわるように気を配っています。