2020年1月28日(火)の夜、「女性読者限定 日経doors読者オフ会~第3弾~」を開催しました。テーマは、「面談・評価、どうしてる? 『社内セルフブランディング(社内自己PR)術』」。doors世代の講師2人を招き、グループワークも実施。講師は日経xwomanアンバサダーのH&Sconsulting代表でキャリアアップコーチの小林舞依さん、MYコンパス社長でキャリアコンサルタントの岩橋ひかりさんです。

周りの社員に応援される存在になるには

キャリアアップコーチの小林舞依さんの話を基にディスカッションする参加者の皆さん
キャリアアップコーチの小林舞依さんの話を基にディスカッションする参加者の皆さん

 イベント当日は冷たい雨が降っているにもかかわらず、約20人の読者の皆さんが会場に集まり、「社内の人事評価面談で上司と何をどう話したらいい?」「評価シートでどうアピールしたらいいの?」といった、普段はなかなか相談しにくい内容をざっくばらんに話し合いました。

 最初は、登壇者によるトークセッションが行われ、キャリアアップコーチの小林舞依さんが、自身のキャリアのポイントについて話しました。

 小林さんは高校卒業後、アイリスオーヤマに一般職として入社。その後、総合職へキャリアアップ。23歳で上京を決意して転職。複数の会社を経て、33歳で独立し、今に至ります。

 会社員時代は「会社から評価されたい。給料がいっぱい欲しい!」というシンプルな目標を持っていた小林さん。それを達成するために「会社の評価制度を詳しく教えてほしい」と上司や人事部に繰り返し質問したそうです。

 「自分が組織の中でどんな役割を果たせばよいのかを上司や周りの皆さんに直接聞き、その期待に応えるように努力しました。その仕事ぶりが徐々に認められ、周りの社員の皆さんが人事に掛け合ってくださり、結果、総合職になることができました。その後は、例えば、中国に一人で出張に行かせてもらったり、商品開発部で全社員の前でプレゼンさせてもらったりと、大学を卒業している社員の皆さんと同じ仕事を任されるようになりました」(小林さん)

 小林さんが、会場で「会社から評価されたいと思っている人は手を挙げてください」と呼びかけると、参加者の半数以上が手を挙げました。「では、なぜ自分は社内で評価されたいのか? 評価されることで何を得たいのか? まずは、その2つを明確にしてほしいです。そうすれば、次に自分が何をすべきかが見えてくるはずです」(小林さん)

 最後に小林さんが教えてくれたのは、「自分が実践して有効だった社内コミュニケーションのコツ」。ちょっとしたお菓子にメッセージを書いた付箋を付けて上司や周りの社員に渡していたのだそう。例えば、上司が出張から帰ってきたときに、小袋に入ったお菓子に「出張、お疲れさまです。小林より」と書いた付箋を貼り、デスクに持って行って渡したり、お世話になった先輩に「いつもフォローありがとうございます! 小林より」と書いて渡したり。

 その話を聞いて、会場からは「えー! すごい!」という歓声が上がり、もう一人の登壇者であるMYコンパス社長の岩橋ひかりさんからは「私が同僚だったら引くかも~(苦笑)」という鋭い突っ込みも。

 小林さんは「そうですかねぇ」と照れ笑い。「でも私は、特定の上司にやっていたのではなく、誰に対しても同じことをしていたんです。ある意味、下心がなかったというか……。『なんで自分はそんなことを考えついたのかな』と昔の記憶を掘り起こしてみたところ、思い出しました。一般職時代、パートのおばちゃんが『舞依ちゃん、忙しそうね。これを食べてゆっくりしなさいよ』とミカンをくれたりしたんです。あれが本当に嬉しくて。自分がされて嬉しかったことを、他の方にもやっていたんですね」(小林さん)

 その後のワークでは、参加者と日経doors編集部員が一緒になってグループに分かれ、上司と部下役の二人組で、クッキーと付箋を使い、自分だったら上司にどんなメッセージを書いて、どんなふうに手渡すかをロールプレイしてみました。上司役でも部下役でも、参加者の感想で一番多かったのは「照れます!」という言葉。でも、上司役の参加者からは「とっても嬉しいものですね」という感想を聞くことができました。

上司の個性に合わせた対応術

評価面談を成功させるには「組織のルールを知ること」と「上司の個性に合わせた関わり方を意識すること」がポイントだと語る岩橋ひかりさん
評価面談を成功させるには「組織のルールを知ること」と「上司の個性に合わせた関わり方を意識すること」がポイントだと語る岩橋ひかりさん

 さて、次は2人目の岩橋さんのトークです。岩橋さんは、お茶の水女子大学大学院修了後、アイワイバンク銀行(現セブン銀行)に新卒2期生として入社。新卒採用、ダイバーシティ推進に従事した経験などからオンラインキャリア講座を立ち上げ、女性のキャリア支援事業を展開しています。そんな岩橋さんは人事評価面談を成功させる上司攻略法を紹介してくれました。

 岩橋さんは、評価面談を成功させるには、「組織のルールを知ること」、そして「上司の個性に合わせた関わり方を意識すること」がポイントと言い、上司の口癖や普段の態度などから、上司の個性を把握し攻略する方法を伝授してくれました。

 続くグループワークでは「今のあなたの上司はどのような人?」「あなたは日ごろ、どんな自己PRをしていますか?」「これからどんなPRをしたいですか?」という質問を軸に、参加者がそれぞれ自分の考えを発表し合いました。勤務先が日系企業か、外資系企業か、また業種や職種によっても上司のタイプが違うという気づきもあり、各テーブルで議論が盛り上がりました。小林さんと岩橋さんや日経doors編集部員も議論の輪に参加し、会場は熱気ムンムン。

 イベント終了後、人事評価や転職に関して、小林さんと岩橋さんへ熱心に質問をする参加者の姿も。また、参加者同士や日経doors編集部員も交えておしゃべりに花を咲かせたり、名刺交換したりと充実した2時間となりました。

 今後も、日経doorsでは皆さんの関心があるテーマでイベントを開催していきます。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

参加者や講師の皆さんと日経doors編集部員で、イベント後にパチリ!
参加者や講師の皆さんと日経doors編集部員で、イベント後にパチリ!

取材・文/齋藤有美(日経doors編集部)

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