2022年5月に開催された「WOMAN EXPO 2022」では、"モテクリエイター"や起業家として活躍するゆうこすさんと、クリエーティブディレクターとして広告や商品開発に携わる一方、テレビなどのメディアで発信者としても活躍する辻愛沙子さんによるトークセッションが開催されました。自分らしいキャリアやライフを構築するために日々心掛けていることは何か、「好き」を仕事にするためには何が必要か、お2人に話を伺いました。

前編 ゆうこす×辻愛沙子に聞く 「好き」を仕事にする秘訣 ←今回はここ
後編 ゆうこす×辻愛沙子 パートナー選びで重視していること

キャリアの中でアクセルを入れた瞬間

日経xwoman doors編集部(以下、――) 最初にこれまでのキャリアの変遷とチャンスを手に入れるためにアクセルを入れた瞬間を教えてください。

ゆうこすさん(以下、ゆうこす) 10年ほど前までアイドルグループのHKT48に約1年間所属していました。ただ、卒業した後にどうしようかなと。「元アイドル」という肩書の子たちは多くて、みんなかわいいので、ライバルがたくさんいたんです。一方、私は生まれた瞬間から「ぶりっ子」(笑)。それで差別化しようと思いました。

 「モテ」は男性に向けて発信していくものといったイメージがありましたが、女性向けも考えたときに、どうやって情報発信すればいいんだろうと。男女問わずにモテたい、愛されたいと思って、YouTubeやInstagram、TikTokで発信を始めました。ただ、個人で発信していくことに限界を感じ、2016年に個人事務所KOS(コス)を立ち上げたのが、アクセルを入れたポイントですね。

辻愛沙子さん(以下、辻) 私は映像に興味があったので、広告業界に行くことを大学時代に決めていました。そこで、当時まだ20人ぐらいしかいなかった会社にインターンシップで働き始めました。それから2週間くらいたった時に思い切って入社を決めました。「この人たちと仕事がしたい」と感じた自分の直感を信じようと思ったんです。大学在学中に会社員になるという不思議なキャリアの始まりをしていて、1個目のアクセルを踏んだのがその時です。