妊娠中の母体では「孫」の源までつくられる!

 後半のセッションでは、doorsアンバサダーの尾方里優さん、後藤久里子さん、日経doors編集長の鈴木陽子が加わって、キャリアと出産について体験を交えて語りました。

 「いつ産むか、迷ったことはありますか?」という質問に対して、尾方さんは「あります。周囲からのアドバイスもあって、以前から意識はしています」。4月末に第2子を出産されたばかりの後藤さんは「結婚の予定もなかった20代前半、長いキャリアを考えたときにどこで産むかについては結構悩んでいました」

 39歳と41歳のときに出産した鈴木編集長は「結婚は割と早かったのに仕事と遊びで忙しく、気付いて婦人科に行ったのが30代なかば。後になるほど大変なので、後悔しています」

 仕事に遊びにと頑張り過ぎて、自分では若くて元気だと思っていても、意外に体は影響を受けていることがあるのかも。そこで、いつか産みたい人が今できることは何かについて答えてもらいました。

 母体の健康のために食事に気を付けること、妊娠・出産期のつわりやホルモン変動に備えて、ストレスをコントロールする術を身に付けること、出産時の選択肢を増やすために体重管理をしておく、といった意見が出ました。

 母体の健康に関連して小笠原さんが「妊娠して、もし胎児が女の子なら、妊娠初期にはもう胎児に卵巣ができる。つまりお母さんの体では『孫の源』までつくられるんです」と発言すると会場からはどよめきが。自分の体に責任を持つためにも、食や生活において正しい情報を判断できるようになることは大切だと痛感しました。