多様化する働き方の真っ只中で、手探りし続けているdoors世代。自分らしい働き方って何だろう。自分が望む生き方ってどういうものだろう。果てしなく広がる選択肢の前で、ワクワクしたり悩んだり、時には立ち止まったり……。でもきっと、仕事も、オフタイムも、全力で向き合ったからこそ開けられる新しい扉がある。それをくぐって今、新しいステージに立った宇賀なつみさんのキャリアと自分らしさをめぐるプラチナ・ストーリーをうかがいました。

「自然な流れ」でフリーランスになったという宇賀なつみさん

やり残したことが思いつかなかった時、今だ!と決意した

 宇賀なつみさんが10年間の局アナ生活を経て、フリーランスになったのはこの春のこと。現在、32歳。働き方が多様になった時代だからこそ、転職や独立も頭に浮かぶ時期に、宇賀さんはさらなるステップアップのために決断をした。しかし、それは一世一代の大きな決断というわけではなかったという。

 「報道からスポーツ、お天気やバラエティまで幅広いジャンルのお仕事をやらせていただいて、やり残したことが思いつかなくて。外に出たらもっと大変なことや面白いことが起こるだろうなと思ったら、出てみるのは自然な流れでした。周りの友達が、起業したり転職して活躍する姿を見て、憧れていたのもありました。私もいつかみんなに追いつきたいなと」
 
 小学生の頃からアナウンサーや新聞記者など、何かを「伝える仕事」がしたいと思っていた。ただ、本気でアナウンサーを目指したのは就職活動が始まってから。複数受けた中から、ご縁があった局に入社し、10年間さまざまなジャンルで活躍してきた。

 夜のレギュラー番組を担当すれば帰宅は深夜1時2時になり、朝の番組ならまだ真っ暗な時間に家を出発する。その他、ロケや取材なども入り、「常に時差ぼけのような生活をしていました」と振り返る。体力気力には自信があった宇賀さんでも、びっくりするような忙しさだったという。ただ、体はしんどくても、精神的に疲れることはなかったそうで、「どんなに疲れていても人に会いに行くと元気をもらえて、必ず学ぶことがある。うまくいかなくて悩むことはもちろんありましたが、ずっと天職だと思っていました」

 2~3年ごとに担当変えがあり、その度に学び直さなければならないことばかり。「だからこそ、飽きっぽい私でも続けてこられた。忙しい忙しいと言いつつ、暇になると耐えられない。幅広い経験をさせてもらって、本当に恵まれた会社員生活だったと思っています」