多様化する働き方の真っ只中で、手探りし続けているdoors世代。自分らしい働き方って何だろう。自分が望む生き方ってどういうものだろう。果てしなく広がる選択肢の前で、ワクワクしたり悩んだり、時には立ち止まったり……。でもきっと、仕事も、オフタイムも、全力で向き合ったからこそ開けられる新しい扉がある。それをくぐって今、新しいステージに立った宇賀なつみさんのプラチナ・ストーリー、後編は自分らしさとプライベートについて伺います。
前編『宇賀なつみ 基準は心が動くかどうかだけ』

オフの日も予定がないとむしろ具合が悪くなる、と笑う宇賀さん

とにかく外に飛び出したい「前のめりスタイル」

 忙しさにかまけてオフは寝るだけ……いつの間にかそんな「後悔の残る休日」スタイルにはまり込んでしまう人も多いだろう。局アナ時代は「常に時差ぼけのような生活を送っていました」という宇賀さんは、多忙な生活の中で、貴重なオフタイムをどう過ごしていたのだろうか。

 アナウンサーの仕事は華やかに見えて実は体力勝負で、朝から深夜まで働き、長期の休みをとることもなかなか叶わない。それでも「3時間しか寝られないと思うより、3時間も寝られた!」と思うようにしていた、と明るく笑う。

 「オフだからとダラダラ過ごすことはなくて、すごく予定を詰め込みたい性格なんです。必ず月に一回は旅行をしていましたし、この週末は家で休もうと思っていても、昼まで休んだら「暇だなぁ」と。だから休日は、買い物や美容院や食事、予定を詰め込んでいました。逆にダラダラしていると体調を崩してしまうんですよね(笑)」

 フリーランスになった今も、そのエネルギッシュな姿勢は相変わらず。ただ、局アナ時代と比べて、仕事の時間が日によってまちまちになったため、体力的にはとても楽で、朝普通の時間に起きられることすら幸せだとか。「遊びも仕事のようであり、仕事も遊びのようであり。はっきりと今日はオフだ!と意識はしていないですね」

ぶれない自分でいるために決めていること

 常に相手の目を見て、滑らかに自分の気持ちを話してくれる宇賀さんの姿勢は、裏表のない誠実な人柄を感じさせる。しかし、メディアに出て、多くの人に“見られる”仕事をしていく中で、自分らしさの形に戸惑ったりすることはないのだろうか?

 「とにかく嘘はつかない、ズルはしない、素直でいること。それが自分らしさかな。これだけは絶対に守ろうと決めています」と真っ直ぐに答えてくれた。報道番組でニュースを読んだかと思えば、バラエティ番組で大笑い、その振り幅の大きさに「どちらが本当のあなたなの」と問われることもあるが、どちらもありのままの自分自身。だから、どう見られたいということは考えないのだという。いわゆる好感度といったものも、気にしない。気にし始めると、自分がぶれてしまうからだ。