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私が決断したとき

不器用さで射止めた『カメ止め』AD役、憧れを現実に

(上)合田純奈 憧れに蓋をした学生時代、人生の転機となった留学時の「怒り」

『カメ止め』出演のきっかけは?

 合田さんが『カメラを止めるな!』に出演することになったのは、俳優や映画監督を養成する専門学校・ENBUゼミナールが主催するシネマプロジェクト(※)のオーディションに参加したことがきっかけだった。

※監督がオーディションで出演者を選抜し、ワークショップを行いながら脚本を完成させ、劇場公開する新作映画を製作していくプロジェクト

 「あるとき、演技未経験の友人が、同プロジェクトのオーディションに合格して映画に出演し、東京国際映画祭のレッドカーペットを歩いた話を聞いたんです。未経験でも、挑戦さえすればレッドカーペットを歩ける可能性があると知り、私も絶対にオーディションに参加したいと思いました」

 大阪に住んでいた合田さんは、オーディションを受けるために新幹線で東京へ。「初めてのことだったので、オーディションでは何をして、どう振る舞えばいいのか見当も付きませんでした。一応セリフは覚えて行ったのですが、本番ではパニックになり、全く言葉が出ず……。頭が真っ白になり、何もできませんでした

「オーディションでは頭が真っ白になり、何もできませんでした」
「オーディションでは頭が真っ白になり、何もできませんでした」

 当然落ちると思っていたが、予想に反して結果は合格。「後日、私が合格した理由を『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督に聞くと、『セリフを言えず立ち尽くしているだけのところが良かった』と言われました。映画には、不器用な人に出演してほしいという考えがあったようです」

 受かるとは思っていなかったので驚いたが、「映画製作に携われること、演技に挑戦できること、スクリーンの中に入れることにワクワクしました」と、合田さん。「でも、この時点では就職活動をしていて、大学卒業後は企業に就職しようと思っていました」

 そしてこれから参加する映画が、口コミで大ヒットを記録することも想像していなかった。

下編「カメ止め出演後に新聞社就職するも退職 選んだ俳優の道」では、次のストーリーを展開

■『カメ止め』出演決定、同時に就職活動も
■映画撮影で体験した「モヤが晴れる」感覚
■新聞社に入社後、『カメ止め』が大ヒット
■人生の転機「新聞記者か、俳優か」
■会社を休職、悩み抜いて下した決断
■コロナ禍で感じた不安、後悔も
■ぬるま湯につかることなく、進化し続けたい

取材・文/青野梢(日経xwoman doors) 写真/洞澤佐智子

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