この連載では、各分野で活躍している人たちに「人生を左右した決断」についてインタビュー。今回は、女性アイドルグループ・アイドリング!!!として活動後、ソロ歌手を経てボイストレーナーに転身した遠藤舞さんの決断に迫ります。

(上)遠藤舞 人生最大の決断はノリ、見切り発車でアイドルに ←今回はここ
(下)遠藤舞 仕事なく自堕落生活経てボイストレーナーに転身

遠藤舞(えんどう・まい)
遠藤舞(えんどう・まい)
1988年生まれ、東京都出身。2006年からアイドルグループのメンバーとして活動し、リーダーを務める。グループ卒業後、2014年からソロ活動開始。2017年に芸能界を引退し、ボイストレーナーに転身。2021年9月に、アイドルのトレンドやファンの行動・心理などを調査・分析するマーケティング機関「インディーズアイドル研究所」を設立

アイドルを目指したことはなかった

編集部(以下、――) 遠藤さんは2006年にフジテレビのバラエティー番組・アイドリング!!!のオーディションに合格し、番組と同名のアイドルグループ・アイドリング!!!の一員としてデビューしましたよね。事務所に所属したきっかけはスカウトだったそうですが、それまではアイドルを目指していたのでしょうか?

遠藤舞さん(以下、遠藤) 学校でも目立つタイプではなく、大勢の前で発言するのも苦手だったので、「アイドルになりたい」と思ったことは一度もありませんでした。高校3年の8月ごろに、渋谷で友達と待ち合わせをしているときにスカウトされたのですが、当時は高校を卒業したら美容系の専門学校に通って、ヘアメイクの勉強をする予定だったんです。

―― そこから一転して、芸能事務所のボックスコーポレーションに所属したのはなぜですか?