この連載では、各分野で活躍している人たちに「人生を左右した決断」についてインタビュー。今回は、女性アイドルグループ・アイドリング!!!として活動後、ソロ歌手を経てボイストレーナーに転身した遠藤舞さんの決断に迫ります。
(上)遠藤舞 人生最大の決断はノリ、見切り発車でアイドルに
(下)遠藤舞 仕事なく自堕落生活経てボイストレーナーに転身 ←今回はここ
アイドリング!!!卒業後はソロ歌手に
編集部(以下、――) 25歳のときにアイドルグループ・アイドリング!!!を卒業し、ソロ歌手として活動を始めましたが、ソロになるきっかけは何だったのでしょうか?
遠藤舞さん(以下、遠藤) もともと25歳くらいまでにグループを卒業することを考えていて、アイドルに代わる何かを見つけたいとは思っていました。そんなときに、お世話になっていた音楽関係者の方に、「ソロ歌手として活動することに興味はない?」と声をかけていただいたんです。グループの活動があるので、すぐに卒業という話ではなかったのですが、事務所と相談したり音楽レーベルを見つけたりしながら、何年かかけてゆっくりとソロ活動の準備をしていきました。
―― 卒業後の道としては、ソロ歌手しか考えていなかったのですか?
遠藤 そうですね。アイドル時代にはテレビ番組のリポーターの仕事なども楽しんでやっていたのですが、卒業後にリポーターとしての需要があるかというと、それはまた別の話だと思っていました。求めてくれる人がいて、仕事として成立するものは何かと考えた結果、ソロ歌手という選択に落ち着きましたね。
―― ただ、卒業後は順調とは言えなかったそうですね。前編『遠藤舞 人生最大の決断はノリ、見切り発車でアイドルに』でも少しお伺いしましたが、27歳くらいのときは人生で一番仕事がない時期を過ごされたとか。