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私が決断したとき

車椅子3年目の猪狩ともか 仮面女子になれず絶望した日

(上)試練の下積み時代 アイドルとしては遅いスタートから3年かけて仮面女子へ昇格した過去

社会や経済が不安定な今、「自分で決めて行動していく力」は人生において必須のスキル。とはいえ、人生の岐路に立ったときに、何を軸にして決断すればいいのか……。そこでこの連載では、各分野で活躍している人たちに「人生を左右した決断」をインタビュー。今回話を聞いたのは、ライブを中心に活動する地下アイドルグループ・仮面女子の猪狩ともかさん(29歳)。突然の事故で下半身不随となり、リハビリを経て車椅子でステージ復帰を果たした彼女の決断に迫ります。

(上)車椅子3年目の猪狩ともか 仮面女子になれず絶望した日 ←今回はここ
(下)仮面女子・猪狩ともか 事故からの復帰と卒業後の挑戦

下積み時代の試練が前向きな思考をつくった

 地下アイドルグループ・仮面女子の猪狩ともかさんは、2018年4月、強風で倒れてきた看板の下敷きとなり脊髄を損傷。車椅子生活となるも、懸命なリハビリを経てステージ復帰を果たした。

 苦難に直面しても前進する彼女の「前向き思考」は、事故に遭う前の経験──アイドルとして活動する中で味わった絶望や、そこから立ち直った経験によって育まれてきたといえる。そこでインタビューの上編では、仮面女子のメンバーになるまでの試練について聞いた。

1991年12月9日生まれ、埼玉県出身。地下アイドルグループ・仮面女子のメンバー。2018年4月、強風で倒れてきた看板の下敷きとなり脊髄を損傷。下半身不随となるも、懸命なリハビリを経て同年8月に車椅子でステージ復帰。以後、グループの一員として車椅子でアイドル活動を続ける。2021年春ごろをめどに仮面女子を卒業し、個人での活動をスタートさせる予定
1991年12月9日生まれ、埼玉県出身。地下アイドルグループ・仮面女子のメンバー。2018年4月、強風で倒れてきた看板の下敷きとなり脊髄を損傷。下半身不随となるも、懸命なリハビリを経て同年8月に車椅子でステージ復帰。以後、グループの一員として車椅子でアイドル活動を続ける。2021年春ごろをめどに仮面女子を卒業し、個人での活動をスタートさせる予定

21歳で「アイドルになりたい」と決意

 高校卒業後は、4年制の管理栄養士の専門学校に通っていた猪狩さん。就活の時期には「小学校の栄養士になりたい」と思い、自治体の職員採用試験を受けたが、この採用試験に落ちたことがアイドルを目指すきっかけとなった。

 「管理栄養士として病院や企業などに就職するという選択肢もありましたが、どの募集要項を見てもワクワクしなかったんです。そのときに、『自分が本当にやりたいことは何だろう』と考えていたら、『アイドルになりたい』という思いが浮かんできました。

 実は、小学生のときにアイドルのオーディションを受けたことがあるのですが、そのオーディションには通らなかったので、それ以降はずっとアイドルを応援する側を楽しんできたんです。でも、採用試験に落ちたことで、『アイドルになりたい』という気持ちと向き合うことができました」

 同時期に、地下アイドルとして活躍していた高校時代の友人のライブを見る機会があったことも、決断を後押しした。「友人のライブを見て、『いいなあ、アイドルって楽しそう!』と思いました。『同い年の友人がやっているなら、私にもできるかも』と思って、ワクワクしたんです」

 採用試験に合格できずに立ち止まったタイミングと、友人のライブでアイドルへの憧れを再確認したタイミングが重なり、「アイドルになりたい」という思いがあふれた。こうして猪狩さんは、「今を逃したら一生できない!」と思い、21歳のときにアイドルを目指すことを決意した。

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