東日本大震災やコロナ禍など、予想もしなかった出来事が次々と起こる時代。そんな時代を生きる私たちに必要なのは、どんな逆境からも立ち直る力「レジリエンス」を鍛えること。そこでこのアカデミーでは、折れない心を鍛えるためのステップを公開。「レジリエンス」の第一人者である久世浩司先生が解説します。

日経doorsアカデミー 立ち直る力 レジリエンスの鍛え方

昨年11月に、日本人宇宙飛行士・野口聡一さんらが乗る新型宇宙船に名付けられた言葉としても話題の「レジリエンス」。ポジティブサイコロジースクール代表の久世浩司さんに、心が折れそうになった状態から立ち直る力「レジリエンス」について教わる連載も、いよいよ最終回です。今回は、逆境体験から意味を学ぶことで自己成長を促す「教訓化」のステップについてお伝えします。

レジリエンスの最後のステップである教訓化とは?

 この連載で紹介してきたように、レジリエンスを鍛える技術には、「底打ち」「立ち直り」「教訓化」という3つのステップがあります。

 ファーストステップの「底打ち」とは、ネガティブな感情の悪循環から早い段階で脱却すること。精神的な落ち込みをストップし、そこから上がっていける状況をつくることです。ネガティブ感情に底を打つためには、感情をコントロールする方法を知り、自分の心の中の思い込みに対処していくことなどが必要です。

 次の「立ち直り」は、底を打った状態から元の状態に戻っていくステップ。そのために必要な心の筋力「レジリエンス・マッスル」を鍛えるためには、「自己効力感を高める」「自分の強みを生かす」「サポーターを見つける」「感謝のポジティブ感情を高める」という4つの方法が有効です。

 そして、レジリエンスを鍛えるための最後の技術が「教訓化」です。これは、苦しい経験から意味を学ぶことで、自分自身の成長を促すステップです。最終回である今回は、この「教訓化」の方法を解説していきます。

次のページからは「自分史グラフ」の書き方を解説!
次のページからは「自分史グラフ」の書き方を解説!
「自分史グラフ」を書くときのポイントもお伝えします
「自分史グラフ」を書くときのポイントもお伝えします