東日本大震災やコロナ禍など、予想もしなかった出来事が次々と起こる時代。そんな時代を生きる私たちに必要なのは、どんな逆境からも立ち直る力「レジリエンス」を鍛えること。そこでこのアカデミーでは、折れない心を鍛えるためのステップを公開。「レジリエンス」の第一人者である久世浩司先生が解説します。

日経doorsアカデミー 立ち直る力 レジリエンスの鍛え方

ポジティブサイコロジースクール代表の久世浩司さんに、心が折れそうになった状態から立ち直る力「レジリエンス」について教わる本連載。前回「心の中の『色眼鏡』 7種類のマイナスの思い込みとは?」までは、ネガティブ感情の悪循環から抜け出す「底打ち」の方法をお伝えしました。今回からは、精神的な落ち込みを脱却した後、そこから元の心理状態に回復させていく「立ち直り」の方法と、そのために必要な筋力「レジリエンス・マッスル」の鍛え方について解説していきます。

「レジリエンス・マッスル」を鍛えれば逆境に強くなる

 ネガティブ感情の悪循環から抜け出し、元の心理状態に回復させていくことは、坂道を駆け上がっていくことと似ています。坂道を駆け上がっていくためには、それなりの筋力が必要です。この逆境から立ち直るための心理的な筋肉を、「レジリエンス・マッスル」と呼んでいます。

 ただ、レジリエンス・マッスルは一朝一夕で鍛えられるものではありません。いざ困難に直面したときのために、普段から鍛えておくことが大切です。

 レジリエンス・マッスルを鍛える方法は、「自己効力感を高める」「自分の強みを生かす」「サポーターを見つける」「感謝のポジティブ感情を高める」の4つです。今回は、このうちの1つである「自己効力感を高める」方法を解説していきます。

 では、この「自己効力感」とは一体何なのでしょうか?

「自己効力感」と「万能感」は別物です。「自己効力感」についての解説は次のページから
「自己効力感」と「万能感」は別物です。「自己効力感」についての解説は次のページから
自己効力感を高める4つの方法とは? 実践することで自己効力感は高められます
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