不妊に悩んだとき、女性は「自分に原因があるのでは」と一人で抱えてしまいがち。男性に原因がある場合も少なくないにも関わらず、心身ともに女性側の負担が大きいのが現状です。「いつかは子どもが欲しい」と願うdoors読者に向けて、産婦人科医の月花瑶子先生が、パートナーも一緒に取り組める妊活の基礎知識と、計画通りにいかなかったときの生殖治療についてレクチャーします。

日経doorsアカデミー 不妊治療専門クリニック医師 月花瑶子先生 知っておきたい 妊活はじめの一歩

今回から始まるdoors妊活アカデミーでは、不妊治療専門クリニックの医師・月花瑶子先生を講師に迎え、出産を想定した人生プランを立てる上であらかじめ知っておきたい妊活の基礎知識を紹介。理想の妊活のタイミングや妊娠を妨げるリスクの洗い出し、誤解されがちな排卵日のタイミング、働きながらの治療まで、今すぐ妊娠したい人にも役立つ情報を全6回にわたりお届けします。

妊娠・出産のライフプランは「欲しい子どもの人数」で変わる

 女性の人生は妊娠・出産で変化しやすく、キャリアのエンジンをかけたい時期と妊活のタイミングが重なることは少なくありません。一方で年齢的なリミットもあり、年齢を重ねてから妊活に取り組んでも、計画通りにはいかないことも。自分の意思でベストな選択ができるように正しい知識を今から身に付けておきましょう。

 前提として知っておいてほしいのが「妊娠・出産にはタイムリミットがある」ということです。分かってはいても、高齢出産をした有名人のニュースなどを耳にすれば「自分も産めるだろう」と考えがち。年齢を重ねるほど妊娠率は低下し、流産率が上がるのは紛れもない事実です。

 妊娠率は女性の年齢が19~26歳で50%、27~34歳で40%、35~39歳になると30 %まで下がります(*)。一方で、自然流産率は25~29歳で11.0%、30~40歳で10.0%、35~39歳になると20.7%と倍増し、40歳以上では41.3%が流産してしまいます。

(*)最も妊娠しやすい日における性交渉。男女が同年齢の場合
<年齢による女性の妊娠率の変化グラフ>●年齢の進行とともに、妊娠率は低下/●男性40歳以上、女性35歳以上になると妊娠率は20%以下に
年齢別「自然流産」の確率グラフ

 子どもを2人、3人と希望するなら、1人の子どもにかかる妊活期間、妊娠期間、育児期間も考慮しつつ計画を立てる必要があります。「欲しい子どもの人数と年齢の関係」の目安を示したデータがあるのでご紹介します。

欲しい子どもの人数と年齢の関係グラフ