不妊に悩んだとき、女性は「自分に原因があるのでは」と一人で抱えてしまいがち。男性に原因がある場合も少なくないにも関わらず、心身ともに女性側の負担が大きいのが現状です。「いつかは子どもが欲しい」と願うdoors読者に向けて、産婦人科医の月花瑶子先生が、パートナーも一緒に取り組める妊活の基礎知識と、計画通りにいかなかったときの生殖治療についてレクチャーします。

日経doorsアカデミー 不妊治療専門クリニック医師 月花瑶子先生 知っておきたい 妊活はじめの一歩

不妊治療専門クリニックの医師・月花瑶子先生が妊活を基本から分かりやすく教えてくれる日経doors妊活アカデミー。第2回のテーマは、妊活に取り組む前に必ず知っておきたい基礎体温とピルの基礎知識。働く女性に多い症状や妊娠しやすい体づくりのために摂取したい栄養素について紹介します。

排卵しているかどうかは基礎体温で予測できる

 今すぐに妊娠を考えている人はもちろん、まだ具体的ではないけれどいつかは妊娠したいという人も、自分の体のリズムを知る手掛かりとして基礎体温を測ることをおすすめします。基礎体温とは、安静な状態にあるときの体温のこと。そのため、毎朝目覚めたら、身体を動かす前にベッドの中で舌下計測(舌下中央にあるスジの脇に体温計の先端を当て、口を閉じて体温を測る方法)します。起床時間は、できるだけ同じ時間がいいでしょう。使うのは通常の体温計ではなく、小数点以下2桁まで測れる婦人用体温計です。毎朝測定することによって、月経周期や排卵の有無が分かり、排卵日の予測を立てることができます

女性の「基礎体温」測定でわかる排卵期間の目安/「排卵日の2日前」が最も妊娠しやすい

 月経が始まってから排卵が起こるまでの期間が「低温期」、排卵してから次の月経が始まるまでの期間が「高温期」です。上の図のように、正常な排卵がある場合、基礎体温は「低温期」と「高温期」の2つの層に分かれます。こうした体温の変化は女性ホルモンの変動によるものです。基礎体温がガクンと下がるところが排卵期間で、ここでタイミングを取れば妊娠しやすくなります。厳密には、「排卵日の2日前」が最も妊娠しやすいのですが、この話については次回詳しく説明します。

 2~3周期ほど継続して基礎体温を測定してみて、グラフが「高温期」と「低温期」の2つの層に分かれていて、なおかつ周期(月経が始まった日から次の月経が来る前日まで)が25~38日の範囲であれば、排卵が起こっていると考えていいでしょう。ただし、基礎体温は気温や睡眠状況、体調などによっても変動します。クリニックにいらっしゃる患者さんの中でも「グラフがガタガタだから、ホルモンバランスが乱れているのではないか」と心配する人がいますが、グラフに多少ガタつきがあるのは当然のことです。ざっくりと「高温期」と「低温期」に分かれていればOKと考えてください。

 では、どんなグラフを描いていると要注意なのでしょうか?

<基礎体温計測3つのPOINT>/(1)毎朝できるだけ(   )計測する/(2)1~2日程度測り忘れても(   )大事/(3)(   )を上手に活用する