木村 はい、全くありません。

時短勤務は子どもが小学校3年生になるまでOK

―― では、(13)平均就業年数は何年ですか?

木村 株式会社JTBの総合職の女性は12.8年。基幹職の場合は11年です。

―― 出産や子育てと仕事の両立しやすさについてもお聞きしたいのですが、(14)育休の制度について教えてください。また、育休後に復職する方の割合はどれくらいでしょうか?

木村 育休は最長で2年取得できます。育休に入る年と復帰する年が一致していないため復職率はお伝えできませんが、復帰しなかったという人を最近見ていませんので、ほぼ100%復帰していると思っていただいてかまいません。

―― 子育て中に利用できる制度は他にどのようなものがあるのでしょうか?

木村 JTBでは子どもが小学校3年生になるまで、最大3時間の時短勤務が可能です。周りの話を聞くと、時短は子どもが3歳までという会社も多いようなので、小学校3年生までというのは羨ましいと言われます。私自身も、子どもが3歳でフルタイムに戻る必要があったら続けられなかったかもしれないので、この時短制度は本当にありがたいですね。

年2回の面談で職種の希望やキャリアビジョンを申告

―― (15)先ほども話題に出ましたが、転勤はどれくらいの頻度であるんですか?

木村 会社や携わる事業内容によって異なります。頻度や転勤先は、それぞれのキャリア次第ですね。ただ、転勤を伴わない異動の基幹職のコースへ切り替えるという選択肢もありますので、自分自身のライフプランに合わせた働き方を選択できます。配偶者の転勤などで移住しなければならなくなったとき、グループ内で拠点とする場所を変更し、これまで培ったスキル、経験を中断させることなくキャリアを継続できる制度もあります。多くの拠点があるからこそ可能な制度で、特に女性社員にはメリットが大きいと思いますね。

「育休復帰は100%と思っていただいて構いません」
「育休復帰は100%と思っていただいて構いません」

―― (16)異動の頻度は高いのでしょうか?

木村 異動についても一定のスパンは設けられていません。ただ、常に自身のキャリアをイメージしておく必要があるということは社員には伝えています。株式会社JTBの場合、年に2回1on1面談(上司とのオフィシャルな面談)の機会があります。その場で、1~5年後の短期的なキャリアビジョンに加え、5~10年後の長期的なキャリアビジョンを申告します。実現するために必要なスキルや携わりたい仕事を上司と話しますので、そこでの希望が異動に影響することもあります。

―― やりたい仕事に立候補できる制度はあるんですか?

木村 はい。面談の場で職種の希望を申告することができます。自分のキャリアをかなえるために何をすればいいのかというところも含めて上司と面談します。また、活躍できるフィールドは国内に限らず、全世界です。勤続満4年以上を条件に自ら在外の研修員としてチャレンジできる制度もあります