学生に高い人気を誇る旅行業界。そのリーディングカンパニーであるJTBの新卒採用活動について、上編では、求人担当の木村愛さんに選考ステップや求める人材像を聞きました。続くインタビュー下編は、待遇や転勤の有無、またワークライフバランスをかなえる制度など、気になる入社後の働き方についてお伝えします。

ライフイベントに合わせてコースの変更ができる

―― 女子学生に人気のある業界なので、女性にとっての働きやすさについてお聞きします。 (10)女性比率は高いですか?

木村 株式会社JTBの場合、総合職では女性の割合は4割、基幹職では女性が9割です。やはり女性はライフイベントに伴い、転居を伴う異動を希望をしない人もいます。私自身も、結婚を機に基幹職(転居を伴わないコース)に切り替え、出産後は短時間勤務制度を活用してます。子どもがある程度大きくなって、居住地にとらわれる必要がないと感じたら、またコースの変更を検討するかもしれません。

―― それはすごくいいキャリアのステップですね!

木村 我々としては、ライフイベントを理由に女性にキャリアを諦めてほしくないんです。グループ内でキャリアを継続して活躍してほしいという思いから、多様な働き方を支える制度を整えています。

株式会社JTB人事部人事チーム求人担当の木村愛さん。「ライフイベントを理由に女性にキャリアを諦めてほしくないんです」
株式会社JTB人事部人事チーム求人担当の木村愛さん。「ライフイベントを理由に女性にキャリアを諦めてほしくないんです」

―― (11)では、取締役や管理職における女性比率はどれくらいですか?

木村 2020年1月現在、株式会社JTBは役員の5%である2人が女性です。ひとりは社外取締役、もうひとりは社内でキャリアを積んできた役員です。管理職は38%が女性。店長の役職に特に女性が多いですね。

―― 管理職比率は高いですね。では、(12)男女で昇進に差はないのでしょうか?