学生の英語力は不問 充実した人材育成制度

―― ちなみに、総合商社は仕事で英語を使うイメージが強いですが、入社に英語力は必須なんですか?

佐々木 内々定の段階ではTOEIC等の点数の基準は設けていません。実際入社した人の中には、英語に苦手意識を持っている人もいます。ただ、仕事には一定の英語力が必要ですので、e-learningやSkype等の充実した研修を通じて英語力を高める機会は数多くあります。

―― (6)では、服装やメークは選考で気にされますか?

佐々木 選考に見た目は一切関係ありません。面接時はノーネクタイのクールビズでお越しくださいとお伝えしていますし、我々面接官もカジュアルなスタイルで面接をしています。とはいえ、これから一緒に仕事をしていくお客様や仕事仲間を意識した最低限のマナーや気遣いは求めていますね。

―― (7)社内で、この大学出身者が多いといったことや学閥はありますか?

佐々木 学閥はありません。大学の名前よりも、本人の個性や人物本位で採用することを大切にしています。

―― (8)最近は、将来の転職を見据えて就活をしている学生も増えています。転職したいと考えている学生が受けることは、どう思われますか?

佐々木 当社に入社して仲間になっていただくので、長く働いてほしいという気持ちが第一にあります。退職や転職前提の学生を積極的に採用するということはありません。とはいえ、将来のことは誰にも分かりませんので、転職の可能性のある人を避けるということもありません。

―― (9)ちなみに、副業はしてもいいのでしょうか?

佐々木 先ほどもお話したように、当社は少数精鋭で一人ひとりが担う責任や役割が大きいので、本業に集中してほしいという理由から、現状で副業は禁止しています

―― 分かりました。では次からは、女性の活躍や、海外駐在も含めた社員さんの働き方についてお聞きしていきます!(後半に続く

取材・文/川辺美希 写真/北山宏一