新卒採用の3割は女性

―― 例えば、電車の運転士になりたい人はどういう形でエントリーすればいいのでしょうか?

大沼 エリア職の「駅・乗務員」という仕事内容で選考を受ける方に、主として駅勤務、乗務員(車掌・運転士)といった業務を担ってもらうことを期待しています。ただ、総合職でも運転士を経験するコースもあります。

―― 絶対に運転士になりたいという人は、エリア職として入ったほうがいいわけですか?

大沼 エリア職の方が運転士として長く勤められる可能性は高いです。エリア職では最初は駅勤務を全員が経験して、その後のステップとして、車掌や運転士になる人もいれば、継続して駅に勤務する人もいます。また、総合職として入社しても、運転士の経験ができる場合もあります。ちなみに、私は総合職として入社しましたが、運転士の経験があります。

―― そうなんですね! どんな電車を運転していたんですか?

大沼 東北の在来線です。1年目は仙台支社に配属されましたので、山形駅で勤務をスタートして、福島で車掌、仙台で運転士を経験しました。その後、仙台支社で人事の仕事をして、本社の人事に異動しました。駅はJR東日本を利用されるお客様と最初に触れ合う場ですので、まずは駅で現場の経験を積みました。他の仕事内容で入社した場合でも、基本的には現場の仕事からスタートします。現在、総合職の場合、新入社員は2~3年ぐらいの現場勤務を経て、その後、本社の企画部門などで働くというケースが多いです。

「最初は現場第一戦の仕事を経験することが多いです。私は福島で車掌、仙台で運転士を経験しました」
「最初は現場第一戦の仕事を経験することが多いです。私は福島で車掌、仙台で運転士を経験しました」

―― 確かに、駅で働く若い女性が最近増えていますよね。2020年3月に開業した高輪ゲートウェイの駅長も女性でした。新人ではなくても、駅や乗務員として勤務する女性が増えているんですか?

大沼 今は、新卒採用では女性を30%以上採用するという目標値を掲げていて、達成しています。乗務員も、女性比率40%を目指していて、車掌や運転士にも女性が増えていますね