背伸びせず等身大の自分でいられる採用面接

―― 増原さんは、なぜ味の素を受けたのですか?

増原 学生時代に東南アジアで社会貢献に従事していたこともあり、グローバルかつダイナミックな仕事がしたいと思い、いろいろな業界の会社を見て就職活動をしていたんです。新卒の面接では普通は志望理由などを聞かれると思うのですが、味の素の面接は、自分の人生について話を聞いてもらえる場でした。

 自分のこれまでの経験や、それによってどんな価値観を得たのかということを話せて、楽しみながら面接ができました。それまでの就活では自分を大きく見せようとしていましたけど、味の素の選考では、等身大の自分でいられたんです。ここなら、自分も会社も幸せになれると思って入社を決めました。

―― 説明会はどのように実施しているのですか?

増原 今は新型コロナウイルスの影響で対面での説明会は控えていて、オンラインでセミナーを受けてもらっています。

「味の素の選考では、等身大の自分でいられたんです。ここなら、自分も会社も幸せになれると思って入社を決めました」
「味の素の選考では、等身大の自分でいられたんです。ここなら、自分も会社も幸せになれると思って入社を決めました」

海外向け事業に携わるのは社員の3分の1

―― (2)では、採用サイトや説明会で、特に意識して学生に伝えようとしていることはありますか?

増原 エントリー前に抱いていた味の素のイメージだけで入社を決めるのではなく、本当の会社の姿を理解してもらうように意識しています。例えば、味の素はグローバル展開のイメージがあり、すぐに海外に行けると思っている人がときどきいるのですが、海外赴任をするとしたら5~10年目からです。それに、海外で働く人も、味の素単体でいうと1割程度です。

―― そうなのですね。もっと多いと思っていました。

増原 味の素グループで働く人は世界で3万5000人いるのですが、そのうち2万2000人ほどが、ナショナルスタッフという現地採用のスタッフです。味の素で、グローバルのビジネスに関わっている社員は3分の1程度ですので、味の素に入社したからといって全員が海外向けの事業に携わるわけではありません。