就職活動をするにあたっていきなり「キャリア設計」と言われても面食らってしまう人も少なくないはず。キャリアアドバイザーの井上真里さんに、自分の過去をヒントにしたキャリアの考え方について伺いました。

 「周囲がみんなやっているから」「するのが当たり前だから」――そんな理由で就職活動に取り組もうとしている人もいるのでは? ただ、それは危険な兆候。「就職活動がただの作業になってしまうと、つらくて面倒なものに感じてしまいます。それが結果的には採用面接などでも相手に伝わり、なかなか内定をもらえないという負のスパイラルに陥ってしまいます」と話すのはキャリアアドバイザーの井上真里さん。

 井上さんは就職活動を「こうなっていきたいとワクワクするようなイメージを描く機会」ととらえてほしいと言います。「周りからどう見られるか、親はどう感じるか、といった正解探しではなく自分の気持ちと向き合って、未来をとことん考えてみてください。やってみたいことが見つかれば、就職活動も前向きに取り組むことができますよ」

 では、そもそもやってみたいことが見つからない場合やあいまいな場合はどうすればいいのだろうか。「堅く考えずに、過去の自分の行動をヒントにしながら探してみましょう」と井上さん。井上さんのアドバイスをもとに「自分がやりたいことを」を探していく4つのステップをご紹介します。