新卒の応募先として今も昔も人気の大手電機メーカー、パナソニック。ユーザーとして使っている経験から家電に強いというイメージを持っている人も多いですが、実は家電の売上は全体の約3割。事業領域は家電だけはなく、住宅や車載、部品や素材など多岐に渡ります。そんな幅広い事業領域をもつパナソニックに新卒として入社するためには、どのようなステップを踏めばよいのでしょうか? パナソニック採用部内田早紀さんに、新卒採用について気になることをじっくり聞きました。

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オンライン選考が進行中

日経doors編集部(以下、――) コロナ禍で新卒の採用を見合わせている企業もありますが、2021年入社の新卒採用のステップに変更はありましたか?

内田早紀さん(以下、内田) スケジュールに変更はありませんが、セミナーや先輩社員との懇談会、面接はオンラインに切り替えています

―― そうなんですね。オンラインでの面接は難しくありませんか?

内田 パナソニックの採用として、初めてチャレンジする部分も多かったですし、準備期間も短かったので正直、大変でした。何より、学生のみなさんの不安を少しでも解消できるように丁寧な事前説明、サポート体制の構築などは特に力を入れて取り組みました。当初はオンライン面接でのコミュニケーション面を心配する声もありました。しかし、実際にオンラインで面接してみると表情もしっかりと分かりますし、ポイントさえ押さえておけばオフラインでの面接と大差なくスムーズに進められました。また、地方や海外からエントリーしてくださった学生からは、オンラインのセミナーや選考はありがたいという声もたくさんありました。

パナソニック採用部の内田早紀さん。「採用活動はオンライン中心ですが問題なく進められています」
パナソニック採用部の内田早紀さん。「採用活動はオンライン中心ですが問題なく進められています」

―― (1)エントリーしてから内定までは、どのような流れになっているのでしょうか?

内田 基本的に経団連や政府の指針に従って採用を進めています。3月1日に採用情報の公開、エントリーシートの受付を開始します。エントリーシート提出前にセミナーに参加してもらい、当社についてより理解を深めてもらいます。エントリーシートの提出締め切りは、事務系は4月、技術系は5月です。そして、6月1日から面接をスタート。事務系と技術系で異なりますが、複数回の面接を経て内々定に至ります。

―― 緊急事態宣言は解除されましたが、今後もオンライン中心で選考を進める予定ですか?

内田 はい。新型コロナウイルスの第2波、第3波もまだ懸念されている状況ですので、オンラインで進める予定です。