2019年4月に働き方改革関連法が施行され、時間外労働の上限が設けられるなど、企業は働きやすい環境つくりに一層力を注ぐ傾向にあります。だが、その一方でいまだ根強いのがブラック企業の存在。就職活動を経てせっかく入社した先がブラック企業の場合、体力的にも精神的にも傷つき、スキルを磨くことができなくなってしまう。そんなブラック企業を避けるために見分けるコツを働き方改革コンサルタントの新田龍氏に聞きました。

地方、零細企業に潜むブラック職場

 そもそもブラック企業とはどんな会社のことを言うのだろうか。働き方改革コンサルタントで、数々のブラック企業相手のトラブル解決を手掛けてきた新田龍さんによると、「明らかな法律違反行為(不払い、休ませないなど)」を「組織ぐるみ、もしくは黙認のもとで取引先や従業員に対して行い」、「不公正な競争で周囲に迷惑をかける悪質企業」のことをいう

 「地方にある零細企業などでブラックな職場はまだまだあります。私のもとにも毎日のように告発や相談があるほど。そうした企業に入社してしまうと、体調を崩したり精神面で追い詰められたりと、社会人としての第1歩でつまずいてしまいます」

 そこで今回は新田さんにブラック企業を事前に見分けるコツを教えてもらった。まず、求人情報からはどんな点を注目してみればいいのだろうか。5つのポイントから見ていこう。

ブラック企業に長く勤めてもマイナスな面しかない
ブラック企業に長く勤めてもマイナスな面しかない